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「なぜ中国人は財布を持たないのか」2017年10月初版 読後レビュー

中国に関する本を読み終わったものからレビューする記事。

今回の本はこちら。

 

「なぜ中国人は財布を持たないのか」

850円(税別)

2017年10月10日初版

中島恵著

 

目次
  • どうして日本人はまだ現金を使っているの?
  • 発展が早いのは、遅れていたから?
  • 「不信社会」をスマホが変える
  • 中国人は情報統制されている?
  • 金の亡者は消えたのか?
  • 日本の経営者の教えに涙を流す
  • 「パクリ天国」に困惑する人々
  • 結婚も出産もしない若者たち
  • 「異質な隣人」が台頭する恐怖
  • 日本と中国という合わせ鏡

 

 読後レビュー

ただのスマホ決済の話ではなかった。ただ単にスマホ決済が進んでいる、すごいで済ますのではなくて、なぜここまで普及しているのか、その国で生活をしたことがある人にしか気づかないような背景が分かる本。

 

この背景を見ると、逆に日本は早く発展しすぎてしまったのかなとも思う。

 

この話は地下鉄にも似ていると思う。

東京の地下鉄にはホームドアがないことも多いけれど中国の地下鉄でホームドアがない駅を見たことがない。

はじめからつけるのは簡単だけど、普及してしまったら後から付け足すのは大変。

 

発展が早いのは、遅れていたから?

あっという間にスマホ社会、あっという間にキャッシュレス社会、中国の発展スピードは凄まじいというイメージが先行しているけれど、「発展せざるを得なかった」背景があったことは意外と知られていない。

 

私が北京に住んでいた2016年は地下鉄のチャージなどを除いて完全にキャッシュレス社会だった。

 

そんな北京生活時代の忘れないエピソードを。

 

私は現地の駐在日本人たちが意外とウィーチャットペイを使っていないことに疑問を感じていた。会費も現金で集めるし。

なんでwechatpayを使わないのか聞いてみると、「なんか、こわいから」とのこと!!!これは新しいものはすぐ使ってみたい私にとっては衝撃的だった。スマホ決済を使わずに中国で生きていることも驚きだった。

 

中国人から言わせると、現金のほうが信頼が置けなくて、不安なのに。

 

そんな中、タクシーに乗る機会があった。

 

数十元の運賃で、100元をだす。

コンビニでお釣りのなかの50元を使おうとすると偽札だったのだ!

なるほど、近くで見ると明らかに緑が濃いし偽物だとわかるけど暗いタクシーの車内では気づかなかった。

 

悔しくても渡してしまった現金は戻らないし、走り去ったタクシーを特定することもできない。

 

これを解決してくれたのがdidi。

行き先も伝えなくていいし現金も取り出さなくていいし、私はdidiしか使ってなかった。

 

本当にこればっかりは文化の違い。

紙屑みたいな人民元と、日本円の現金じゃ重みが違う。


「不信社会」をスマホが変える

これも上記のタクシー事件の話とつながる。

そもそも相手を信用していないからこそ芝麻信用のようなサービスが伸びて来た。

 

今では信用度数●●●点以上でデポジット金無料なんてサービスもたくさん見かけるし、その信用というのがネット社会だけではなく実生活にも結びついているものだから、変に人を騙したり悪いことができない。ダイレクトに自分に不利益が返ってくるようになった。逆に、信用を貯めると自分にとってもメリットがあり、バカを見なくても済むようになった。


中国人は情報統制されている?

中国にいるとき、はじめこそ不便に感じたものの一気に感じなくなった。なんといっても自媒体の存在。個人が運営するメディアの影響力の強さ。これだけ見るとかえって日本より情報に溢れてるんではないだろうか。日本の個人メディアは割と閉鎖的な空間にコアなファンがいるイメージだけど、中国の個人メディアはどちらかというとパブリックだ。Wechatの配信記事なんて、1記事の広告記事配信をお願いするのに数万元かかったりする。


金の亡者は消えたのか?

本当に最近爆買いを見かけなくなった。この前8月に香港に行ったとき、香港の薬局屋で久々に爆買いを見かけた。ついに高鉄が香港と繋がったし、ますます爆買いは減るだろうな・・

 

本当のお金持ちは爆買いなんてしない。それは薄々気づいていた。

爆買いをしている人はむしろ生計を立ててる方だ。本当に手軽に参入できるから、周りの友人もやってて、Wechatのモーメンツに投稿が上がってくるたびにあ、あの子もはじめたんだ。みたいな感覚。

 

一方お金に余裕がある(娯楽に使う余裕がある)人は、経験を買うようなお金の使い方をしていて、やたらDIYだとかに興味をもっていた。ここ最近カフェが流行っているのも納得できる。


日本の経営者の教えに涙を流す

それでも中国の友達と話していると自分の国の文化に焦りがあるのは伝わってくる。

まだまだ発展してないよ。という自己評価をする人が多かった。

中国に降り立つと、街の至るところにスローガンが掲げてあって圧倒されるけど、真に受けている中国人がいるかどうかは謎。

 

韓国にいたときもそうだったけど、バイトしながら夢を追うことを許される日本が羨ましいと言われたことがある。

 

芸術や文化を許容する寛大さは、たしかに日本の方が自由かもしれない。


「パクリ天国」に困惑する人々

中国人だからといって海賊版にあふれているだとか、パクリしかないだとか、そんなイメージも中国にいくと覆される。

もちろん多いのは多いけれど、むしろ本物を求めている人の方が多くて海賊品が淘汰されていくイメージ。

2013年2014年くらいは音楽が聴き放題だったのに、そんなアプリはもう本当になくなってしまった。私はテイラーのアルバムとBIGBANGのアルバムをQQ音楽で購入した。そう、購入しないと聴けないのだ。


結婚も出産もしない若者たち

私は公園で募集してるのをみないけど、お見合いのために帰国した人を実際に知っている。結婚に対する考え方とかスタンスがシビアだ。20代後半にもなると未婚の女友達と集まると誰々が結婚したとか、自分はしたいようなまだ早いような、みたいなどっちつかずな会話をするけど(少なくとも私はしてる。。)中国にいたとき友人同士で結婚したいね~というふわふわした会話をしたことがない。するときはする、しないときはしない。割り切ってる感じだった。


「異質な隣人」が台頭する恐怖

私は中国にずっと関心を持っていた方だとおもうけど、それでも初めて中国に訪れる2015年まで、天安門の前を自転車が走る、あのイメージのままだった。

実際に生活してみて日本で中国の話をすると、未だにテンプレ化した先入観に遭遇するけれど、一歩足を踏み入れてみるとテンプレの中国人なんてほとんどいなくて、自分とはちがう背景でいろいろな事を思いながら育ってきたんだなぁと、はっとする。

お互い成功事例、失敗事例共有しながらもっと交流していけたらいいよなー。

 

▼関連読後レビュー

割と最近の中国人の等身大がそのまま分かると思う。

中国向けにサービスしたい方なんかは、市場調査をする前に、ぜひこの本を読んでみてほしいです!

 

2年間に渡り溜めてきた下書きの公開。

「頭の中にあるうちは、いつだって、何だって、傑作なんだよな。」

 

小説「何者」の一節。

私はグサっときます(´;ω;`)

 

あれこれ頭の中では面白いから誰かに話したいとか色々思うものの結局形にできずにほったらかしが大多数(´;ω;`)

 

もう、下書きでもいいから出しちゃえ。というわけで、この記事では結局記事になることなく葬り去られてしまった過去の下書きを掘り起こしてみまする。

 

中国に滞在していた2016年から、東京に戻って中国越境EC事業に携わっていた2017年、そして現在に至る2018年。

 

本当に、頭の中で考えていることをカタチにするのは難しいですね。

私より忙しくてもきちんとブログ更新やらSNSやら発信している人もいるのになあ(´;ω;`)

まあ、ハードル下げて自分のペースでやっていきましょう!

 

それでは時系列に、

まずは2016年。

 

2016年@中国北京時代の下書き

 

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中国生活中🇨🇳なので新鮮な話題多め。

中国人の履くニューバランスってよく見たら90パーセント以上の確率でニューバーンだよねと伝えたかった記事や、中国の水道水を全て蒸発するまで煮沸してみた話、地下鉄カップルの話。アメアパトートを肩にかけている人は高確率で日本人だ、というのは香港に行った時に思ったこと。

 

ちなみに中国の水道水は現地の人にさえ直接飲むなと言われていたのですが、そー思い込んでるだけじゃないの?!なんて思っちゃったり。

日本人に関しては野菜さえ水道水で洗いたくないという人もいて、いやいや大丈夫でしょ?!と自分で確かめるべく実験したもの。

 

大きな中華鍋に1リットルくらい水を入れて蒸発させてみたのですが、残ったのは中華鍋の表面にびっしりと付着する白い粉。

 

この日以来私も直接水道水を飲むことはなくなりました。

 

 

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いつも最寄の地下鉄駅に行くたびにお嬢様聖水のパネル広告を見てシェアしたくなった記事、iPhoneをなくしちゃった話、太陽の末裔にハマっていて(中国で)そこで出てきた韓国語が可愛かった話。

 

 

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年始なので中国と韓国の年始を比べて見たり、今後のこと考えてみたり。

中国での仕事を通して見ちゃった裏話を書いてみたり。レビュー買い増しが割と当たり前に行われていたので、その金額感や、依頼フロー。。ブログのこれからとか下書きしておいて、同じことを何年も言っている!ぎゃっ見たくない現実

 

帰国後

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自分の生活が一気に変わって余裕が全くなくなっちゃってキャーーーな時に、なんとかしてネタを残しとこうとした痕跡。

 

タオバオやその他ECのカスタマーサービスの中国語が大袈裟すぎるくらい丁寧で若干イラっとくる話。

 

中国語のニュアンスの違いにムフムフする話。いまだにそうだけど。

 

見返すと、そのときのこと思い出すし、この中からちゃんと記事にしていくのも面白そう。

 

もしなにか気になる内容あれば教えてくださいね😊それでは!

 

 

 

中国語勉強したいなら百度で「什么什么●●」と検索!

長年の疑問である「中国人は何故酒の席でやたらマンションの話をするのか」という質問を中国人の友人にしたところ、「それは中国語で“クータオファー”って言う当たり障りない会話だよ」と教えてもらった。

 

分からないので百度一下

それなのに後日教えてもらったクー、、ナントカ、、ファーがどうしても思い出せず、そのまま什么什么话と百度で調べてみることに。

 

そしたらちゃんと一覧が出てきた!

これ勉強につかえるやん!

 

というわけで、百度が中国語学習に使える!と思ったので便利な使い方を紹介します。

 

▼什么什么话で検索

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什么什么は「ナントカ」という意味。

 

一覧を見てみると2行目の3番目にありました、客套话(クータオファー)!思い出した。

 

日本語では「社交辞令」や、「決まり文句」などと訳され、汎用性のある言葉みたい。「お世辞」にもちょっと似てるかも。

 

百度で客套话を調べてみると、客套话を真に受けるなという面白い記事があった。

https://rs.mbd.baidu.com/ewumpku?f=cp

 

その1.ご飯食べた?

もはや挨拶だ。

 

その2.今度私がご馳走するね

その日はやって来ない。

 

その3.時間あるときは頻繁に連絡取り合おう!

常に連絡を取り合うような時間は生まれない。

 

残りはピックアップ。

 

その6.手土産なんていらないよ

本当に持って行かなかったらやばい。

 

その9.もうすぐご飯ができるから食べていきな

本当の意味はウチはそろそろご飯の時間だからそろそろ帰るよね?

 

あまり日本と変わらない、、?!

 

酒の席ではマンションの話をするけれど、たしかに大した意味なんてないんだろうな。

 

他にもいろいろ検索してみたので紹介

 

▼なんとか人

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年轻人,保证人などよく使う言葉もあれば、知らない言葉もたくさん。

そういえばなんとか者っいう表現も多いよね。

日本語にも代理人とか発表者とかあるように。

 

3行目2番目の代言人は中国のポスターでよく見かける。日本でいうアンバサダー。

 

例えばこちら。

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代言人:周冬雨

 

どの企業広告でも代言人:芸能人の名前が書いてあって、これでたくさん芸能人の名前覚えた。

 

什么什么车

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なんか、痒いところに手が届くラインナップ。半分以上分からない。。死档车は霊柩車かな?

 

この一覧、中国人に見てもらって、普段よく使うのはどれ?と聞くのも面白そう。wechatでスクショを送って聞くのもいいかもしれない。

 

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日常生活でよく使う言葉も入ってる!

 

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これ覚えると表現の幅増えそう。

 

wechatで使い方を聞いて見た

せっかくなので早速使い方を聞いて見ました。

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この中で一番使う什么什么话は誰だと思う?

→悄悄话,俏皮话,普通话とのこと。

 

この方は雲南省出身で今は北京に住んでおり、北京ではいつも普通话を使うよというボケかもしれない。


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悄悄话と俏皮话ってどういうときに使う言葉なの?

→仲のいい友人との間で使うよ

 

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→たとえば彼氏と話すとき、悄悄话を話すときもあるし、俏皮话を話すときもある(甘えてワガママ言ってる時とか)

 

、、???>_<

 

▼俏皮话

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https://cjjc.weblio.jp/content/amp/俏皮话

 

▼悄悄话

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https://cjjc.weblio.jp/content/悄悄话

 

どちらも会話の種類の概念みたいな言葉ですね

無駄口叩くな!とか、ヒソヒソ話するな!とかそういう。

 

今度使ってみよう。

 

百度国語学習で使える説

ここにあげた以外もたくさんの、什么什么ナントカがあるはず。気になる言葉があればぜひぜひ調べて見てください。

一つ一つ覚えていくよりも、体系立てて一気に覚えたほうが整理されやすいので百度でこういう機能を見つけたのは嬉しい(*^o^*)

 

2018年8月深セン滞在記(2日目)

念願の喜茶も無事に飲めて満足な1日目に続き、二日目はいよいよ深センビジネスエリアへ。

 

まず向かうは華強北!

最寄りの1号線国貿駅よりも少し歩いた先の2号線の大剧院駅から向かうほうが行きやすそうだったので歩くことに。

 

シェアリング自転車に乗ろうとしたけど、、

せっかくなのでシェアサイクルに乗りたいと思いダメ元でwechatからmobikeを開く。

 

シェアサイクル会社にはそれぞれ中国ユニコーン企業からの出資が入っていて、出資元が運営するプラットホームからもアプリが起動するようになっています。例えばアリペイからだと黄色い自転車のofoが起動できて、今回のようにwechatからだとオレンジの自転車のmobikeが起動できる。

 

▼wechatからmobikeを開いた画面

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使い方のポップアップが出てきました。

蓝牙=Bluetoothをオンにしてねと書いてあります。

 

▼付近の自転車が表示される
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デポジット金払えば开锁🔓(鍵を開ける)できるかなと甘く考えていましたが、携帯番号の認証が必要だったりで断念。。

次来るときは絶対日本で準備してから来ます😭

 

詳しい記事があったので引用します。

ofoの乗り方

https://tabihack.jp/ofo/

 

mobikeの乗り方

https://www.shanghainavi.com/special/80003720

 

日本のクレジットカードも紐付けできるんですね、、!

 

どこを歩いてもこのように自転車が並んでいますが、オレンジと黄色以外にもいろいろな自転車を発見。

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これは赤の自転車。無料で乗れると書いてあります。(横に緑も映ってる)
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これは水色の自転車。これも広告シールが貼られている。
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他にもずっと前に乗り捨てられたような自転車を見かけることもあったけど、タイヤを触ってみるとちゃんと空気はパンパンに入っていた。(そもそもエアーレスタイヤでした。こんなにパンパンなのか!)

 

それ以外にもベビーカーを押して目の前を歩いているパパがゴミ箱に向かってカーッ!と唾を吐いたのを見て、あっ私、中国に来たなぁと少し懐かしい気持ちになったり。

(唾を吐く人多いよな、、なんでだろ?)

 

深センは街全体て緑化を進めており、緑の中を歩いて北京や上海とはまた違った感じ。

 

▼ゴミ箱にも標語を発見、中国らしい。
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深圳更美丽 もっと美しい深セン

垃圾不落地 ゴミが落ちていない

 

2018年仕様の地下鉄

そして地下鉄に到着。

ズラーっと並ぶ地下鉄広告が目に入る。この感じ懐かしいなぁ。中国の地下鉄広告は思い切ったビジュアルのものが多くて見ていて楽しい。

中でもアリペイの広告がストーリー仕立てで面白かった。

 

▼为什么用支付宝?なんでアリペイをつかうの?
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▼屋台のおばさんバージョン
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屋台で餅(ああ、中国の餅って日本語の何だろう、、?!)を焼いた手でお釣りを渡すのは衛生的じゃないでしょ。今はQRを読み込むだけでよくなったわ!

 

他にもこんな広告。この飲み物「王老古」の中国人認知率ら100パーなんじゃなかろうか!?f:id:lalalalalalalala:20180913004304j:image

上火の対策に「王老古」。

体内に熱を持つ症状、上火(シャンフォー)の概念は中国の人にしか分からない気がする。私はいまだに分からぬ

 

最後にケンタッキー。

見た瞬間絶対今日中に食べたいと思い、思わず備忘録として収める。

 

▼新商品のチキンタコ
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肉でアボガドを挟むとは大胆だ。

 

ところでケンタッキーといえば老北京ロールが美味しい。冬にケンタッキー行ってはミルクティーだけ飲んでたの思い出す。

フリーWi-Fiがサクサクつかえるのよね、、中国のケンタッキー。

とか言ってマクドナルドも行ってたし、そう言えばそこでもミルクティー飲んでた。

 

脱線しました。

 

地下鉄改札に向かうとにはQRコード対応の改札機ができていた!ジワジワと感じる2018年仕様。

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QRコード対応改札機を示す案内
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事前に準備して、スムーズに通ろうと書いている。

 

2018年仕様になっているとは言え荷物検査は相変わらず行われる。特に液体は厳しい。どの駅でも水を持っていたら見せろと言われた。

 

 

華強北駅に到着。
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いよいよ到着!

降り立つとすぐにOPPOのでっかい看板があって、電気街に来たな〜という気分になった。

 

折角なのであらゆる電子部品や家電などを扱う華強電子世界に向かう。


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上から下まで所狭しと売店

思ったより人は少なかったけど、確かにここにいれば一通りの部品が手に入って、一つの製品が作れるだろうなぁ。

 

外に出ると、シャオミ発見!
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しかしEXO中国メンバーの活躍めざましいな。

2016年もクリスをはじめタオ、ルーハンとイケイケだったけど、2018年も依然として中国のスターだ。

あとは、2016年と比べて韓国スターを起用した広告が少なくなってる気がした。「そういえばソンジュンギいなくなってる」とか、街を歩いていていろいろメモしたので📝改めて記載します🤤


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触って見たかったxiaomi notebook air(名前。)触れたから満足だ

 

無人コンビニ発見

無人コンビニもちらほらあるはずだから探さなきゃーなんて思っていたら。

 

あった!

 

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このすぐ先にも別の無人コンビニが。


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もっと珍しいものかと思いきや、色々なサービスが参入してる模様。

 

中に入ってみると飲み物やおやつなどがボックスの中に入れて売られていた。


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普通に無人コンビニがあるとはいえ、まだお客さんたちも物珍しそうで、店自体も完全に無人というわけではなく商品の仕入れやディスプレイを直すために店主さんがいて、お客さんに使い方も教えていた。

 

ウィーチャットQRを読んで、解錠。
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品揃えは普通のコンビニと比べて決して多くはないけれど、自販機よりはラインナップ多いし、ちょっとした飲み物なんかはすぐに買えて便利。

 

いよいよテンセント本社へ移動

ひととおり華強北で見たいものは見れたので、バスに乗ってテンセントビルへ。

 

深センのバス

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ワニを育てませんか。

財布やカバンなどに加工して売ることができます、という投資の広告にジャックされている。

 

さて、長くなるのでここからは後半に回し、

後半では今回の深セン滞在記の総括をしたいと思います。

 

2017年に中国を訪れることができていないので2016年との比較になりますが、自撮り棒を持って屋外ライブ配信してる人を一人も見かけなかったなったなど色々メモしているので、まとめられたら。

 

事前準備が足りなくてネット繋がらなかったり、思いもよらぬ港に行ってしまったり、次はこうしよう、、!というのもまとめます!

 

ここまで読んでいただきありがとうございます^_^

 

 

2018年8月深セン滞在記(1日目)

朝便で香港から広東へ移動。

見学と昼ごはんを済ませていよいよ高速バスに乗って深センへ。

 

そしてまさかの高速バスが広東語しか流れない、、!

 

え、、え、、とオロオロしていたら前に座っている男性が振り返って北京語(普通話)で「帯安全帯(シートベルト締めて)」って言ってくれてほっこりした。

 

爆睡すること約2時間半、深セン湾駅に到着。

 

ちらちら高層ビルも見えて、ついに来た!とワクワク。

 

意気揚々とトイレに行くと伝統的な和式。そしてお決まりのようにトイレットペーパーが屈んで後ろ側に付いていてユーザビリティ無視。水だけは自動で流れた。

 

以前使っていた中国移動のSIMカードが使えずネットに繋がらない事態に見舞われたので「大陸上網卡」を買おうとカウンターに行くと外国人には売れないとお断りされる。(SIMカードを買うのはここ最近厳しくなっているらしい)

 

上に行けばWi-Fiが使えるから行ってみろと言われたので階段を登ってみるとSFエクスプレス!懐かしいー

 

そして市内バスで市内へ移動。

と言ってもネットに繋がらずどこがどこだかわからないので、とりあえず適当なバスにのって「一番近い地下鉄駅で降りたいです」と申告。

 

 

一本目のバスでわけわからない場所で下車してしまい、意気消沈の中二本目のバスに乗るとバスの運転手のおじさんがめちゃ優しくて、「ちゃんと教えてあげるから安心して」と言ってくれて無事に地下鉄の駅に到着。

 

相変わらずネットが使えずそこからホテル最寄りの駅までどう行くか分からず、またまた地下鉄でファミリーに問路。

 

「一号線で国貿に行ってE出口を出てね」

 

と、画面の写真まで撮らせてくれた!

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(一号線国貿って、北京じゃん!)

 

無事に国貿につき、ショッピングセンターのお兄さんに道を尋ねてホテルに到着!

 

よかった。。

 

ホテルでようやくWi-Fiが繋がったのでwechatにて深センにいることとネット繋がらなくて困ってることを投稿すると思いのほか色々な友達から連絡が!!!

 

「パスポートを持って中国移動に行ったほうがいいよ」「空港でモバイルWi-Fi借りなかったの?」とか

 

久々の中国でちょっとテンパってたし(ネット繋がらんからwechat payも使えない、、)すこし寂しくなっていたところに個別チャットも来たりで、中国に友達いることを実感してほっこりした(深センにはいないけど、、)

 

すこし休憩して、街をぶらぶら

 

モバイクがたくさん。

でも、止まってはいるけど乗ってるは思ったより多くない印象。(時間と場所による大儲けだ)

 

私が北京にいた頃はシェアサイクルがちらほら登場し始めてピカピカの新車が並んでいたのに、さすがに2年近く経っただけあってピカピカな新車はなかった。至ることころに広告が貼られていて、なるほど。。となる。

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夜の深センは「ラスベガスみたい」というのが率直な印象。全体的に金色にピカピカしているというか、豪華な印象。※ラスベガスに対する勝手な印象を引用しています

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そして夜は今回の訪問で絶対に訪れようとしていた今話題の網紅チーズティー、喜茶(シーチャー)へ!

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ええ、めちゃ並ぶやんー!

 

wechatでも注文ができるけど、今回は店で注文。

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出来上がり待ちのベルをもらったのに一向に鳴らなくてずっと待っていたらもう出来てるわよとお隣に座って待っていたご夫婦が教えてくれた。

 

ついに喜茶!

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ビールではなく、黄色いのは緑茶で上に乗っているのはチーズです。

チーズが乗った緑茶って、どうなのよ。と恐る恐る試飲。

 

緑茶、甘い!ジャスミンの香り!甘味の中にすこし苦味もあってすっきり。

 

次はチーズと一緒に、、

 

の!!濃厚、、!

 

これは、美味い。

まったりしたクリームチーズをお茶で流すスッキリ感。

 

明日もう一度買って飲みたいくらい!!!

17元というのも良き。

 

深セン1日目はこんな感じで終了。

明日はいよいよ華強北へ。

 

勢いのあるオフィス街に行って、どんな人たちがいるか観察しよう。

 

2018年8月、深圳に行ってまいります

今日の深夜便で香港経由~深圳に行ってまいります。( `ー´)ノ

深圳に行った後に行ってきたレポートを投稿するつもりだったけど、行く前の気持ちというのは記さないと忘れがちなので投稿します。

 

なぜ今深圳なのか

ちゃんと中国に足を運ばないといけないな~と思いつつ早2018年。

実際に中国に足を運んで情報発信する方を見ていると、どの方も例外なく深圳を訪れている。

もちろん中国にいる頃から深圳は経済特区だし勢いがあるのも知っているはずだったけど、日本の秋葉原のようなハードにつよい街というイメージしかなかった。

それが日本に帰ってきてますます耳にするようになり、これはなんだか様子がちがうぞと。

いつも自分が訪れたことのある北京・上海の目線でしか中国について考えたりできてなかったけど、この機会に深圳に行ってみないと。。と思ったのがきっかけです。

 

私の記憶の中国はwechatpay,didiなんてのは日常だったけど、シェア自転車は出始めだったし、顔認証システムや無人コンビニもなかった・・

この1年半で何が起きたのか、見ておきたい!

そして、なんで北京や上海ではなくて深圳が注目されてるのか。

なんで新しい企業が深圳から生まれるのか。

 

忘れないように深センの勝手なイメージも書いておこうと!

若者ばかり、しかも男性が多そう。ファミリーは少なそう、住宅より商業地。北京でよく食べてたような料理なさそう。外国人多そう。上海みたいな。メガネの人が多そう。街全体がコンパクトそう。1日あれば主要なところまわれそうな勝手なイメージ。地下鉄じゃなくてバスと自転車で暮らせそう。胡同みたいな場所は一つもなさそう。香港のすぐちかくなのに繁体字の看板なさそう、一気に大陸になりそう。なのに港幣使えたらどうしよう。2016年の北京の比じゃないくらい外買走ってそう!なんか、全体的に青そう。(飢了麽?)暑そう。雾霾はなさそう。儿化しなさそう。

 

★深圳tips

・香港に隣接した中国大陸側の都市深セン
・人口わずか30万人の小さな漁村から、たった30年で1400万人に。人類歴史最速スピードで成長した都市。
・20代-30代が人口の65%を占め、65歳以上はたった2%。
・起業家向けのシェアオフィスが市内に250箇所以上存在し、深センは世界で最も高い起業率15%。
・“WeChat”を運営し、5万人の従業員を有するテンセントやドローンの世界的起業DJIが本社を置いている。
・街全体がキャッシュレス社会。電子マネー決済や顔認証決済が浸透。
無人バスを市内が走行し、ドローンによる宅配便などの新しい社会インフラの実装地としても注目度が上昇中。etc...

【残り4枠!シルバーウィーク】深セン未来合宿3期!世界最速で成長する中国最新ITサービスの解体新書| 海外インターンシップならタイガーモブ(タイモブ/Tiger Mov)

※海外インターンシップのタイガーモブさんから引用

 中国との距離感を詰める。

2017年2月に帰国してからなんだかんだ一度も訪れることのなかった中国。

これからはもう少し足を運んで、いろいろ学べたらよいな・・

今回の深圳については既に多くの中国情報を発信している日本の方がブログなどで記事にしていますが、できるだけそこに女性目線・20代目線の付加価値を付けて持って帰ってきたいと思います。

 

それでは行ってきます!

「未来の中国年表 超高齢大国でこれから起こること」2018年6月初版 読後レビュー

中国に関する本を読み終わったものからレビューする記事。

今回の本はこちら。

 

「未来の中国年表 超高齢大国でこれから起こること」

800円(税別)

2018年6月20日初版

近藤大介著

 

目次
  • 2018年 四二一家庭:中国でも「人口減少時代」始まった
  • 2019年 積分落戸:首都・北京の人口もごっそり減る
  • 2020年 空巣青年:適齢期の男性3000万人が「結婚難民」と化す
  • 2021年 脱貧攻堅:中国共産党100周年で「貧困ゼロ」に
  • 2022年 学歴通脹:大卒が年間900万人を超え「大失業時代」到来
  • 2023年 消費革命:世界一の経済大国となり中間層4億人が「爆消費」
  • 2024年 中国式離婚:年間1200万人離婚時代がやってくる
  • 2025年 双創:「中国製造2025」は労働力減少を補えるか
  • 2035年 竜象打杖:総人口が減少しインドの脅威にさらされる
  • 2049年 未富先老:建国100周年を祝うのは5憶人の老人

 

読後レビュー

今回は中国の新興企業にフォーカスした本ではなく、「中国そのもの」にフォーカスした本。 人口は嘘をつかない、を軸に人口統計から建国100年にあたる2049年までの中国の様子が予測されている。

新興企業の動向ばかりを追いがちだけど、政治や人口から見た視点も通ずるところは同じで「中国で今起きていること(=問題だと思われていること)」「これから起こること(=問題に対するアプローチ)」に対して理解が深まる本。


中国で今起きていること

タイトルにもあるように中国でこれから起きようとしていることの発端は1979年~2015年の一人っ子政策にある。これまでに経験したことのないような高齢化社会の到来、人口減少、男性余りが起ころうとしている。そして、それを見据えてAI立国、アフリカ外交、農村改革などが動き始めている。今の中国が描く2049年、建国100年の姿と一体。

 

1.2018年~2020年:人口問題

私が住んでいた2016年こそ高齢化社会が近づいてきているなんて様子は感じられなかったけど、友人は例外なく一人っ子だった。そして子どもがキラキラしているというか、立場が強いというか、日本でよくあるような「騒がしくしてすみません・・」のようなのがなかった。

印象的だったエピソードをいくつか。親しくさせてもらった知人の中に81年生まれの男性がいたのだけど、その人には6歳の一人娘がいた。一家で北京の郊外に住んでいたけど、娘が小学校に上がる際、小学校は北京中心部に通わせたいとのことで入学に合わせて一家丸ごと引っ越ししてしまったのだ。。!小学校なんて近所のところに通うのが普通じゃないの?と思っていた私からするとかなり衝撃的だった・・。

しかも、81年ということは一人っ子世代が一人っ子を生んでいることになる。2015年解禁だから2人目を設けることはできるけど、1人目に全力をかける周りの若いパパママを見る限り2人目という選択肢はなさそうだった。

本にもあったけど、解禁したからといって浸透するわけではないし、いまやパパママが一人っ子育ちなのだから、子供は一人が当たり前、できるだけ良い教育をさせてあげたいという認識はそう簡単に変わるものではないと思う。

 

そしてもう一人、北京で1か月ほど同じ家に住んでいた90年生まれの男性(髪を青く染めていた)はライブ配信、ときどきダンサーとカメラマンをしながら生計を立てていた。まさにいろいろな本や記事にでてくる中国の若者という感じで、明け方寝て午後に起きるという驚異の生活リズムだった。

中国の高校生と言えば朝早く学校に行って体操をして夜遅くまで自習して・・堅苦しい生き方を強いられるのかなあという勝手なイメージがあったけど、彼に出会って変わった。今の中国では個性を武器にして生きていくことができるんだなと実感した。

 

そう、あとは友人たちと起業して広告会社を運営している90年生まれの女性とか・・

 

結局自分の話が長くなってしまったけど、私が実際に出会った中国の若者の生き方のベースからも、一人っ子政策が感じられる。

 

2.2021年~2025年:内部改造

一人っ子政策によって高齢化・人口減少が起ころうとしていることは先述の通りで、それを見越して人口の分別をしようとしているように感じる。超高齢化社会は受け入れつつ、国全体の豊かさを底上げするには農村部を豊かにしないといけない。戸籍に点数を付けて、一線都市の質を保ちつつ、一線都市に出稼ぎにいけなくなった人が出稼ぎに行かなくてもいいような地方都市を作ろうとしているのかもしれない。アリババ率いる「農村タオバオ」がどんどんできているらしく、農村の特産物等が自力で販売できるようになり、農村にいながら自力で稼ぐ手段が徐々に生まれ始めている。(上海戸籍問題=外国に住む中国人は上海の戸籍を失う/は東京に住む上海の友人から聞いて、まさか~と思っていたけど・・)

北京にいるとき、本地人(元々北京にいる人)と出稼ぎに来ている人というのは外国人の私でも一目でわかるものだった。そのくらい職業分別ができてたけど、今後はそれまで出稼ぎ労働者が担っていた仕事をAIが担うようになるのかな。

高齢化社会につながる話だけど、一人暮らしの高齢者人口は都市部よりも農村部の方が多かったりと(子どもが出稼ぎにでるため)農村部の人口流出をどう防ぐかも向き合い続けないといけない問題。

地方都市の話で本の中でも触れられていた「雄安地区」についても少し。実は私が北京南部の郊外に住んでいたころからチラホラと「このあたりに空港ができるらしい」「このあたりは開発区になるらしい」という噂は聞いていたけれど、本当に北京・天津から100km南下した河北省雄安地区に北京副都心なる特区ができるという!深圳経済特区、上海浦東新区に続く計画とのことで、絶対行ってみたい。

 

3.2035年2049年:建国100年にむけて

2049年の建国100年の頃には一人っ子世代たちが還暦を迎える時代がやってくる。

比較的裕福に育ってきた人たちが老人の割合を占めるようになるとこれまでの消費の在り方がガラッと変わることが予測される。

政府の政策に中国人の倫理観が見え隠れするのも面白い。偽装結婚や離婚に抵抗がなかったりしたり、来世の幸福を根が合う宗教がなかったり。

内部の豊かさを底上げしようとしていたり、海外から若い労働力を獲得しようとしていたり。中国の存在感はどんどん増していくんだろうな・・

 

まとめ

人口というブレない軸で年表化されていて分かりやすかった。

これからの中国のことはもちろん、これまでのことや今起きていることも体系的に頭の中で整理される感覚。このような目に見えない情報を日本語でまとめ上げて発信できる人に感謝と尊敬の念でいっぱい!

 

読後レビュー

 

▼関連読後レビュー

 

 

「現代中国経営者列伝」2018年4月初版 読後レビュー

最近読んでいる中国に関する本を読み終わったものからレビューする記事。

今回の本はこちら。

 

「現代中国経営者列伝」

900円(税別)

2017年4月25日初版

高口康太著

 

目次
  1. 「下海」から世界のPCメーカーへ 柳傳志(レノボ
  2. 日本企業を駆逐した最強の中国家電メーカー 張瑞敏(ハイアール)
  3. ケンカ商法暴れ旅、13憶人の胃袋をつかむ中国飲食品メーカー 娃哈哈(ワハハ)
  4. 米国が恐れる異色のイノベーション企業 任正非(ファーウェイ)
  5. 不動産からサッカー、映画まで!爆買い大富豪の正体とは 王健林(ワンダ・グループ) 
  6. 世界一カオスなECは”安心”から生まれた 馬雲(アリババ)
  7. 世界中のコンテンツが集まる中国動画戦国時代 古永(ヨーク)
  8. ハードウェア業界の”無印良品”ってなんだ? 雷軍(シャオミ)
読後レビュー

前回読んだ「中国新興企業の正体」がスタートアップ企業に着目していたのと異なり、現代の大型企業にフォーカスを当てた本。

「中国新興企業の正体」2018年4月初版 読後レビュー - ごきんじょログ 中国を中心に隣国の語学やトレンドあれこれ

 

特にワンダグループなんて中国の至る所で目にするし代表の王健林もすごく有名だけど

(TVでもよく見るし)どうやって今のワンダグループになったのかは知らなかったので楽しみに読めました。

 

1社1社エピソードを残します。 

 

1.  レノボ

レノボが中国市場で成功した理由として「愛国主義・コストパフォーマンス・販売網」の3セットが揃ったこととして紹介されていたけど、この3セットはレノボ以外の他の業界・企業にも当てはまる的を得た表現だと思う。特にPC市場が下火になる中でレノボスマホ市場でパッとしないエピソードの裏にはVIVO,OPPOの姿が見えてきて、まさに「愛国主義・コストパフォーマンス・販売網」があるなと思った。OPPOが日本に上陸して半年くらいたつけど、どうなったんだろうか。調べてみようと。

 

2. ハイアール

青島のハイアール。安い中国製の家電というイメージしかなかったけど、気づけば今や私の家の電子レンジも洗濯機もハイアール。ドイツのリープヘル社のライセンス契約を結びブランドを構築してきたこと、ライセンス終了後もハイアールブランドは確立された状態のままのところにしたたかさを感じた。中国企業がどんどん値下げする中ハイアールアだけは値下げせず品質のハイアールを確立したエピソードはどうして銀座の真ん中にネオン出してるのだろうという私の疑問がちょっと解決した気がした。青島のオンボロ工場にメスを入れて出来ただけあって青島の人たちの思い入れは特別だろうな。腐ってても真面目にやりつづければクリーンになっていくんだなと思わされるエピソードだった。

 

3. ワハハ

なんとも中国らしいというか。リスクを取って手を上げた人しか目立たないんだなと思うエピソード。ワハハも「愛国主義・コストパフォーマンス・販売網」が伝わってくる。販売店の保証金に利回りを付けたことなど、なんとも中国人のwin-winはよくできている。ダノンと裁判になった際も独立会社を綿密に作り上げて独自のスキームをつくっていたりと、またもや外国企業をうまく利用して抜け切るしたたかさを感じた。ワハハに限らずどの企業も外国製品が中国に入ってくる危機感がすごく伝わってくる。非常コーラが非常に気になる。

 

4. ファーウェイ

愚直で秩序のある集団というイメージ。ファーウェイ基本法というものがあり、毎年売り上げの10%を研究費用に回しているらしい。まだ未上場の会社で、社員で持ち株にしてモチベーションを維持していることと、45歳早期退職制度を設けて会社内の若さをキープしているところに秩序と工夫を感じた。

 

5. ワンダ・グループ

大連を代表する集団。「政府との距離感の取り方がうまいな」と思った。距離感が遠すぎるとあらゆる面で不利になるし、近すぎると汚職になるのが中国。網紅としてよく名を目にするが王思聡が息子だとは全く知らなかった。ワンダといえば映画館やショッピングセンター。中国の文化産業を追うにはこのグループの動きを追う必要がある。しかし王思聡が気になる!調べよう。

 

6. アリババ

 本当にアリババのエピソードを読むと「信用をシステムに組み込むのが上手」だなーと思う。タオバオしかり、アリペイしかり。逆に言うと、どこで不信感が生まれるのかをよく理解してるんだなと思う。ネットでの信用を点数化して現代社会に反映させるというのはよく取り上げられていることだけど、テンセントとの闘い(もしかしたら勝ち負けとかの闘いじゃないのかもしれないけど)は持ってるデータ量をいかに社会に還元するかなんだと思う。ECサイト(アリババ)の持つデータと、チャットツール(Wechat)の持つデータ。(もはやひとくくりにできないけど)この膨大なデータの社会還元は日本で想像できないし、日本でも応用されていく気がするので、俯瞰した目で追えたらいいな・・。

 

7. ヨーク

動画ってまだ戦国時代なんだなと思った。たしかに数年前までは動画といえば优酷な感じあったけど(2017年になる年越しは北京の家で一人で优酷の特別番組みたな・・这世界很酷♪のフレーズ好き)気づいたらbilibili見る人がすごく増えてたり、正規ドラマが爱奇艺で見れたり。それがいわゆる第二次動画戦争というのをはじめて知った。私も日本のドラマはbilibiliで、韓国のドラマは爱奇艺で見てた。その上動画業界は版権をとにかく買うのような「焼銭モデル」でうまく利益化できるモデルが見つかっていないというのも知らなかった。日本と中国じゃテレビとのかかわり方や広告費の扱い方も違うと思うけど、モデルができたら日本が後追いするようになる気がするので、これも着目しておきたい・・

あとはソニーPSP海賊版コンテンツ規制した話。マイクロソフトがoffice海賊版を黙認したことでシェアを取ったように、シェアを取りに行くためにはグレーを黙認することも戦略の一つなのかと思った。

 

8. シャオミ

生粋のプログラマーが創った会社。こちらも「愛国主義・コストパフォーマンス・販売網」が揃ってるなと。(中国向けというより世界基準のグローバルでありたい感伝わってくるけど)雷軍の考え方がなんとも西海岸的と言うか、ハードウェア業界のスタートアップを取り囲んでシャオミエコシステムを作る構想が素敵。

かくいう私もシャオミの廉価版の紅米(red mi)にどんなに助けられたか。北京で紛失したiPhone6SE。そんな失意の底で上海に行かねばならず、上海陆家嘴の中国移動で799元(確か)32GBのスマートフォン買ったな・・・

2017年9月に韓国にいって驚いたのはシャオミの実店舗があったこと、Iotデバイスのデモが見れる店舗。看板には韓国語で「大陸の実力」と書いてあった。この辺りに中国のプライドというか、「愛国主義・コストパフォーマンス・販売網」の愛国主義を感じた。

 

まとめ

レノボの紹介で出てきた「愛国主義・コストパフォーマンス・販売網」の3点セットが妙に腑に落ちて、レノボ以降の会社にも当てはまることが多数だった。中国のためという大義名分が中国人には受けるのだろうし、広い大陸をいかに順序良く囲っていくかが経営者に試されてるのかなと思った。

 

▼関連読後レビュー

 

 

「中国新興企業の正体」2018年4月初版 読後レビュー

最近中国に関する本を何冊か買ったので、読み終わった本からレビューして行きたいと思います。まずはこちらから。

 

「中国新興企業の正体」

940円(税別)

2018年4月10日初版

沈才彬著

 

目次

序章 ニューエコノミーでもはや先進国の中国

  1. 打倒ウーバーを目指す配車アプリ「大手滴滴出行
  2. 自転車シェアサービス最大手「モバイク」の神話
  3. 世界の空を舞うドローンを製造する「DJI」
  4. 日本では見かけないネット出前を広めた「饿了么」
  5. 東京オリンピックをターゲットにする、民泊中国最大手「途家」
  6. 研究開発費でアップルを凌ぐ「ファーウェイ」
  7. 中国の消費革命を牽引する「アリババ」
  8. グーグルに次ぐ世界2位の検索エンジン百度
  9. フェイスブックを急迫する「テンセント」

終章 世界に挑戦する中国のエコノミー企業

 

読後レビュー

目次を見た時点でワクワクが止まらないラインナップ。百度、アリババ、テンセントの「BAT」を始め、饿了么や滴滴などもはやないと生活できないレベルに利用しまくっていたサービスたち。その正体が分かると言うのだから期待度マックスでしたが、それを裏切らない充実した内容でした。取り上げられている9社全てに創業エピソードがあり、なんと言っても熱量が伝わってきます。

これまで消費者目線で接していた企業たちが、身近な存在に感じられる、そんな不思議な感覚。

せっかくなので1社1社印象に残ったエピソードを記します。

 

1.  滴滴出行

私が中国に滞在していた2016年はまだ周りにUBERを使う人もいました。体感だと、滴滴を使う人のほうがちょっと多いかな?という感じ。私も滴滴とUBERで運賃を比べながら安い方を使い分けていました。そんな状況が続くなか、徐々にUBERの運賃メリットがなくなってきて、車も捕まらないことが増えてきて、気づいたら滴滴ばかりを使うようになっていました。この本を読んでようやく熾烈な価格競争があったことと、UBERが手を引いたことが分かって納得しました。滴滴はこれから高級バージョンの滴滴専車が名前を変えて独立するというニュースもあるし、遠く離れた日本にいるけれどちょっとたのしみ。淘宝商城が天猫になったように、滴滴専用も誰もが知るひとつのサービスになるんだろうな。

 

2. モバイク

私が中国北京に滞在していた2016年〜2017年にどんどん街で見かけることが増えていったシェアリング自転車。すごい場所に乗り捨てている自転車を見かけたり、自宅で乗り捨ててはまた乗って、ほぼ私用化している記事なんかも見かけてこれ本当に大丈夫なのか?と思ったりもしたものですが、さすがは中国、こちらも信用制度があり、違反すると信用ポイントが引かれていき、一定以下のポイントになると一回あたりの利用料が跳ね上がると言う仕組み。よくできてる。そしてなによりルール違反の摘発を行うモバイク狩人の存在。主に年金生活をしている老人の方がその狩人を担っているそうで、摘発をして違反を認められるとポイントが入るというもの。外を歩き回る運動にもなるし、本当によくできています。

 

3. DJI

でた、深セン…!って最近よくなるのですが。言わずもがなこちらも世界を代表するドローン企業。深センというと、勝手にハードのイメージが強いですが最近とにかくあらゆる方面の記事で深センの勢いがすごいと目にします。香港のすぐ近くという地理的利点や必要な部品が深センで全て揃うという環境がスピード感を後押ししているのかもしれません。深センにはいかなか

 

4. 饿了么

2016年、これがないともう生きていけないレベルで活用していた外卖。私は饿了么派でしたが、当時北京は百度を使っている人も美団を使っている人もいました。同じく2016年上海に行くことも多かったのですが、上海では饿了么のバイクが多いこと。そりゃそのはず、饿了么は上海発の会社なのです。しかも、もともと大学生たちが大学構内でスタートしたのがはじまり!(大学といっても5万人を抱え、「小さく始める」の単位が日本とは比べ物にならないほど大きいですが…)

上海を訪れた際、饿了么早餐の青い袋を抱えて上海金融中心に出勤するエリートたちの姿が今だに印象的です。

そして饿了么といえば2018年2月に阿里巴巴に買収されたのもビックリしたニュースのひとつ。先述した百度外卖は一足先に饿了么によって買収されています。もう一つ大手といえば美团と大众点评が合併して出来た美团点评の外卖。こちらにはテンセントの資本が入っており、中国の外卖業界はアリババvsテンセントの縮図だなと思います。本当にスマホを開いて10分後にはランチセットが届く手軽さは最強でした。はやく日本もそうなるといいなぁ。近所のファーストフード店の店員のお姉さんと注文来るまで店で待機している外卖小哥(デリバリーのお兄さん)が仲良くおしゃべりしてるのを見るのも好きだった。

 

5. 途家

以前中国版エアビーとして記事にしたこともある途家。中国大手の民泊サイトです。

この本を読んでも改めて思ったのは、中国の民泊需要は訪中外国人ではなく国内旅行の中国人にあるということ。

私が北京にいた頃、観光地に行くたびに印象的だったのは(特に天安門)そこに訪れている人がほぼ中国人だということ。日本の観光地に外国人が沢山いる風景とは一見大きく異なる風景でした。おそらく地方からはるばる北京に来たであろう色とりどりのダウンジャケットを着た団体旅行の人たち。上海の金茂タワーに行った時も明らかに地方から来たであろう年配の団体旅行の人たちが記念撮影をしていてほっこりした記憶があります。

途家はまだまだ日本で見聞きすることはないですが、日本に訪れる中国人向けにどんな展開を見せるのか楽しみです。

 

6. ファーウェイ

本を読んで、秩序に基づいた組織なのだと知る。知り合いの中国人が「中国製のスマホは使いたくないが、ファーウェイだけはマシだ」と言っていたのを思い出します。会長の任会長はメディアにもほとんど出てこず「これまで失敗のことしか考えてこなかった」「成功は見なかったことにした」など慎重なその姿勢には中国のイメージが変わるような不思議な気持ちになります。

 

7. アリババ

馬雲についてのエピソードはこれまでもいくつか耳にすることはありましたが、落第続きで決して優秀な学生とは言えなかったことなどは改めて意外でした。でも、一貫して感じるのは強烈なポジティブ思考。とても外向的で、なんだかアメリカのスタートアップ物語を読むときと似た気持ちになりました。アメリカで公演をした際、公演に来ていたアメリカの方が数十年の時を経て「杭州でガイドをしてくれたことを覚えていますか?」という看板を掲げていたというエピソードは感動した。。本当に、人生どこで繋がるかわからない。あと、馬雲と世界各国の首脳が会談したがるというエピソード。ECサイトももここまでくると国と国の貿易問題に介入できるのかと、新しい発見。

 

8. 百度

didiに百度の人材がいるように、中国のベンチャー界隈はどこまでも繋がっているイメージ。百度検索エンジンアメリカで着想を得たとのことで、ソフトバンクの孫さんしかり若いうちに海外に出て、持って帰ってくる人の存在は大きいなと。自分が学生の時にはわからなかったけど、海外に行きなさい、留学に行きなさいと言われていた理由もわかる気がします。百度時価総額で見るといわゆるユニコーン企業には及ばない現状があります。外卖などの既存事業を売却し、自動運転の世界にシフトしている姿勢には検索エンジンだけに頼らない潔さを感じます。没事看一看,有事搜一搜。百度のキャッチコピーすごく好きです。

 

9. テンセント

テンセントの時価総額がすごいことになっていますが、さすがにウィーチャットはすごいの一言。私が中国にいた2016年もQRコード決済が当たり前で既に財布を持たない世界だったのですが、その頃は若い人はウィーチャットペイを使って社会人はアリペイを使ってるイメージでした。かくいう私も主にアリペイを使っていたのですが(まわりがアリペイで送金してくること、饿了么がアリペイ対応だったから)なんとなく今後はウィーチャットペイが主流になる気もしてます。というのも中国では友達の誕生日でさえウィーチャットペイで「お金」を送ることがもはや慣例になっており、もらったお金のスクショをモーメンツにあげるのはもはや定番。。アリペイにはない開かれたお金のコミュニティを感じるのは私だけでしょうか。何かしてもらったときにも気軽にウィーチャットペイで送金したり、その場で出会った見知らぬ人と滴滴相乗りしてウィーチャットペイでお金をもらったり。ラインを交換するような気軽さなので電話番号とダイレクトに結びついたアリペイを交換するよりも心理的なハードルがだいぶ低い気がします。そしてテンセントといえばQQが懐かしすぎる。2013年韓国留学していた頃は中国の友人とQQを交換したものです。この辺りも本で読み返すと面白い。

 

まとめ

そんな中で9社に共通して言えるなと思うのは、積極的に外資を獲りにいっているところ。

また、最近の傾向でいうとアリババ、テンセントいずれかの資本が入っていることも日本ではあまり目にしない一騎打ち構図で面白い!9社ともに、なるほどーと唸る取り組みがあり、この一冊でいわゆる中国のユニコーン企業の創業から現在に至るまでのエピソードがつかめると思います。私も改めて理解できて面白かった!

面白かったので長くなりましたが、このあたりで。

中国人がよく間違える日本語「住む」

日本語がとてもうまい中国人でもよく間違えてる印象を受ける表現の一つ、「住」という言葉。

 

たとえば、たった数日しか滞在したことない旅行先に「住んだことがある」と言ったり、たった数泊しかしない予定のホテルに「住む」と言ったり。

 

日本人からしたら「え!?住むの?!」ってなりますよね。

 

なんでこういう不思議な間違いが起きるのかまとめてみました。

 

短期的な滞在でも「住」をつかう中国語

 

中国語の 住 という言葉には「住む」という意味だけではなく滞在する、宿泊する、入院するといった意味があります。

 

例えば、このように使われる。

 

住了两天

→2日間滞在しました。

 

住了两年

→2年間住みました。

 

期間の長さに関係なく同じ「住」が使えます。

 

逆に日本人の私にとってはむずかしい表現で、中国のホテルを予約するときに苦戦した記憶があります。

 

去哪儿网で予約していた上海のホテルにいざ向かうと大陸身分証を持っていないという理由で現地で断られるという予想外の事態。絶望の中今日外国人でも泊まれるホテルはないかと上海のビジネスホテルに電話をしまくりました。今思うとああいう危機的状況が一番中国語を伸ばす機会なんだよな。。

 

「喂 你好,今天有房间吗」

今日空いてる部屋はありますか?

 

「我一个人住」

私一人で泊まります

 

「我是外国人,没有大陆身份证,只有护照,也可以住吗」

外国人なので大陸身分証ではなくパスポートしかないですがそれでも泊まれますか?

 

この一件で「住」という言葉は忘れがたい言葉となりました。

 

こういう背景を知ると、中国人が日本語の「泊まる」を「住む」と言ってしまうのも頷けます。

 

「住」には留まるニュアンスがあると思う

実はこの「住」に「泊まる」という意味があるというエピソード以外に、「住」って便利な言葉だなあと思うことがあります。

 

你记住了吗

覚えられましたか?(例えば行き先を説明された際に、確認で聞かれたり)

 

忍不住

我慢できず

(我慢できなくて止むを得ずとか)

 

hold不住!

コントロールできない!

(彼女が手に負えない、仕事が手に負えないとか。控制不住や搞不定のニュアンス。)

 

そう、全部「留まる」というニュアンスが共通している!!!

 

補語としてつかう住は本当にたくさんありますが、留まるイメージをすればスルスル出てくる。知らない単語でもなんとなく、住をつけたらいけるだろうなと思って使ったりします。

 

中国人が日本語で「今度沖縄のホテルに住むだけどね〜」とか、「前に3日間だけ京都に住んだんだけどさ〜」とか言ってしまうのも、きっと頭のなかに「留まる」イメージがあるからだと思う。

 

ちょっとした間違いにも絶対理由や、母国語のルーツがあって、それを辿っていくといろいろ繋がっていくのは楽しいです。