この、「アリペイ」×「餃子」というなんともチャイナな話をします。
昨日近所の(本当にちょっとした)ショッピングモールの地下にある餃子屋さんに行ったのですが、Wechatペイで支払おうとすると店員さんがちょっと待ったと。
「アリペイで支払ったら10元引きになりますよ」
・・えっ?
聞き間違い?
だってこの餃子、もともと22元なんです。ちなみに16個入り。(多いな笑)
それが10元引きって・・
10元あったらコカコーラ600mlペットボトルが3本買えますからね!
(※中国では600ml)
そして本当に10元引きされ、コカコーラ3本分の衝撃を受けました。
とにかく20数元予算のお店で10元引きはなかなかパンチのある割引率です。
友達にシェアせな・・!
そして次に私が思ったことは、
シェアせな でした。
だってみんな得するし、こんな有益な情報を提供した私絶対感謝されるし・・!
自分の購入履歴をすぐにシェアできるアリペイ
そもそもアリペイの仕組みが購入履歴をすぐにシェアできるようになっています。
アリペイは専用アプリを通し自動生成されるバーコードを店頭でスキャンして決済するシステムですが、決済が完了すると”決済完了画面”が出て来ます。
この画面に簡単な”レビュー機能”がついており、五つ星のランクづけや写真添付ができます。
これを投稿すると、アリペイ上でフォローしている友達たちに情報を拡散することができるのです。
これがお店のメリット
なので,お店からすればアリペイを通して話題が話題を呼ぶ仕組みになっています。
アリペイを通して拡散する情報はアリペイユーザーにピンポイントに届くので”あ、自分に関係ある”と思ってもらいやすいんですね。
また、このように”アリペイを通したイベント”というのは、そもそもアリペイ側から援助があって店舗がイベントとして反映させていることがほとんどです。
たとえば、”何元分までなら顧客に返還していいですよ”というのがはじめにあって、その分配と見せ方を店舗で考えます。
こうすることで ”アリペイ使うと得かも” という認識が生まれ、アリペイユーザーもどんどん増えていく、アリペイにとっても嬉しい仕組みです。
実店舗からすればWechatペイも捨て難い
といっても、アリペイと並ぶ2大キャッシュレスサービス”Wechatペイ”もなかなか捨て難いです。
なぜかというと、Wechatペイを使って実店舗でお買い物をした場合、アリペイとは異なり”決済完了画面”に”店舗フォロー機能”がついてくるのです。
飲食、日用品、コスメ、ジャンル問わず企業や店舗はそれぞれ”公式Wechatアカウント”
を持っていることがほとんどです。
自分のアカウントを通してフォロワーに向けお得情報やクーポンを配信して、リピーター育成しているワケです。
なので、Wechatペイを使ったイベントもなかなか有効なのですな・・!
言い出すとキリがないアリペイとWechatペイの棲み分け
結局この深いテーマにたどり着いてしまいました。
さらっとゆきます、さらっと・・
中国人はどちらか一つを使っているというより二つとも使えるようにはしているというのが実情です。
メインでつかっているのは人それぞれだと思います。
勝手なイメージですが学生はWechatペイを使ってて社会人はアリペイ使ってる気がする・・(アリペイには投資機能のようなちょっぴり大人な機能もあるのが関係してそう)
そもそも国民的EC”タオバオ”はWechatペイで支払いができません。
そりゃ、タオバオもアリペイも”アリババ”のサービスなので当たり前っちゃ当たり前ですが。
タオバオを使うには必然的にアリペイが必要になるのです。
そして友達同士でお金のやりとりをする場合は圧倒的にWechatペイが便利です。
アリペイはアリペイ同士で友達になる必要がありますが、WechatペイはWechatで友達だったら誰にでもお金がすぐ送れます。
中国で”知り合い”といえば大体Wechatで友達なはずなので!
というわけで、今の中国ではアリペイもWechatペイも必須の場面が度々現れますので、どちらも使う中国人が多いのです。
肝心な餃子の話
そして餃子は一個あたり0.75元(10円ちょっと)という破格の値段で食べられたのですが、とても美味しかった。
というか、中国の餃子は基本的に”水餃子”です。
餃子湯というお湯が別にあり、浸して食べました。日本のおそばみたいー。
お腹が減って来たぞ・・