ZOZOスーツ
11月22日にスタートトゥデイ社から発表された「ZOZOスーツ」。
まだ皆さんの記憶にも新しいと思います。
このボディスーツは15,000箇所にも及ぶ身体中のあらゆる箇所を採寸でき、採寸データはZOZOTOWNアプリから確認できるようです。
なんと現在無料配布中(2着目からは3,000円/着)で、今から予約すれば2月上旬に手にすることができるようです。現時点での予約数は不明。
追記(2018年6月24日)
ZOZOスーツぜんぜん届かんやん!となっていましたが、デザインを一新してから量産化できるようになり続々手元に届くようになりましたね。以前のスーツから発想を変えて新しい仕様に変えるって勇気いるしもちろんお金もかかるだろうけど、そうやって判断できる大胆さかっこいいなあ。
中国での反応
何を聞いても中国の反応が気になってしまう私、早速百度一下してみました。
結果あまりヒットせず。
ちらほらとファッション系メディアが取り上げている感じ。
香港系メディアの方が多い印象で、中国で流行るものは先に香港・台湾で流行るという誰かの言葉を思い出しました。
网购度身神器 – ZOZOTOWN 推出电子感应衣「ZOZOSUIT」_搜狐时尚_搜狐网
ちなみにZOZOスーツは「日本的黒科技」という言葉で紹介されていました。
黒科技(hei ke ji)
人類の知恵を凌駕するような、これまでの常識を覆す世界観に基づき開発されたもの。
黒科技で調べると色々な面白い製品がヒットするので気になる方は百度へ!
中国でのZOZO
2011年にソフトバンクと合弁会社を作り中国進出したZOZOTOWNですが、2013年に撤退を発表しています。ただ、2011年~2013年のファッションECの規模感と比べここ数年でファッションECの規模感は相当大きくなっています。今この時期に出店していたら話は別なのでは?と思ってしまいます。
中国人と採寸ボディスーツ
中国ECの運営に関わって1年半ほどになりますが中国ECはユーザーの立場が強いです。価格帯も低いものが多いうえ返品も簡単にできるのに、購入時になると超慎重な人が多く、購入前に些細なことをチャットしてくるユーザーが多いです。
自分の身長と体重を伝え、ぴったりのサイズを教えてくれとか・・
着画を送ってくれとか・・
ちょっとでも自分のイメージと違うものが届くと即返品。
ZOZOスーツがこの返品率を下げたらと期待。
今後の予想
今は中国国内では大きな報道はないものの、実際にZOZOスーツが先行予約者の手に渡り始めたら確実に転売が起こると読んでいます。タオバオだと表立って売れない気もするので、Wechatになるか・・。
日本在住の中国人は中国本土のニーズ※をつかむのが驚くほどうまいので、既に先行予約している人が一定数要るのではと思います。(ZOZOも何かしら対策しているかもしれないけど)
むしろ、転売だろうと何だろうとそれによって世界中に配布されるのであればZOZO的にも悪い話じゃないかも。
※
直近だとOggi11月号ふろくのGUCCIノートがWechatで300~400元で転売される現象が起こりました。
タイムマシン経営で本家よりも未来に行っちゃうような中国で、ZOZOスーツがどう飛び火するかかなり注目です。