最近地下鉄のあらゆる駅で見かけるアプリがあります。
名前は ”LALOCAL(乐客旅行)”
”世界中を旅する中国人が現地の様子をリポートする”アプリで、
コンセプトは「给你不一样的世界」(あなたに、違う世界を。)
“Travel like a local” が、 LALOCALというサービス名の所以だそうです。
広告の隅にあるQRコードを読み込んでダウンロード。
中国あるあるですが、広告の隅に必ずと言っていいほど付いているQRコードを読み込んでDLできるようになっています。
もし、今後中国で何かを宣伝したい、サービスをつくってみたい、宣伝したいという場合はいかにQRをスキャンしてもらえるかという動線はかなり重要になってきます。
QRコードは実は日本発の技術です。
ただ、中国での浸透具合は日本のを遥か遥かに遥かに超えています!
広告がおしゃれ
世界各国の何気ない風景を、スマホ越しに覗くようなデザインになっています。
広告の中でのユーザーも”さっきの乗務員さんイケメン♡”など好き勝手発言しています。
他にも大阪バージョンもいいかんじなんですけど、撮り忘れてしまったー。涙
いたってシンプルな中身
アプリの中身はシンプル、「LIVE配信」「発見」の二つだけです。
「LIVE配信」を選ぶと今まさに世界各国を旅行している中国人が各地をレポート配信しています。
上の画像はまさかの日本・今治市の初日の出の様子がでてきてびっくり(笑)
なんだこの凄まじいローカルチョイス。
中には大阪の年末の火の用心の様子が配信されているものもあり、
「みなさん良いお年をー!ひのよーうじん。」
と、街を練り歩く大阪のおじさまたちの姿が淡々と配信されており、
北京の片隅でひっそり癒されました。
すごく好きこういうの。他の街も見たくなる。
実際ブラジルのみなさーん!!!!が今何してるかって裏側から見えないですから
LIVEじゃなくてもよいのでは?
きれいな景色だけならLIVEじゃなくても”編集された”TV番組などで見ることはできます。
ただ本当に知りたい・見たいのはそこではなく、
”外国の街並みって実際のところどうなの”、”旅行するとどんくらいお金かかるの”
編集されていない、そういう部分です。
LIVEだと気になったことをどんどん配信者に質問することができます。
「現地の人に話しかけて見て!」
「そこWi-Fiつかえる?」
「航空券いくらだった?」
「さっき通りかかった裏路地もう一回写して!」
それが面白い。
何事も、すでに経験している人に聞くのが一番です。
どうやって稼いでるの、このアプリ。
マネタイズはどういう仕組みで成り立っているかというと、
LIVE配信ページ以外の「発見」ページで旅行商品の販売を行っている模様。
カンボジア旅行などがパッケージ販売されています。
約7,000元からか・・。10万円〜なのでバックパッカーとか旅慣れしてる人というより少し余裕があって旅を楽しみたい人向けですね。
その他旅行グッズも販売。
一貫して”オシャレ路線”です。
中国はそれこそパクリであふれていてデザインは二の次感がありますが、それでも最近は”オシャレさ”こだわる人が増えており、実体店舗もEC店舗も洗練されてきた印象があります。
ただ、街並みはまだまだダサいです。とりあえず看板くっつけました。と言わんばかりの店が軒並み連なっています。
このマネタイズと似たようなアプリ
似たような稼ぎ方をしているアプリで、「百词斩」bai ci zhan という英語学習アプリがあります。
このアプリはオリジナルステーショナリー、アプリ連動の教材をタオバオで販売しており、すでにタオバオでは37万人が店舗をフォロー。
ステーショナリー部門ではまあまあイケテル店舗です。
オシャレっす・・!
これは参考になるなと個人的に思いました。
Youtubeなどで語学チャンネルを持っているような場合も、講義は公開し教材でお金をいただくというのは面白そうですね。
いろいろなサービスが溢れているこの頃ですが、組み合わせ次第でさらに面白くなるのはとても素敵。