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言葉を通してつなげる日中韓

GOKINJO.LOG

中華料理を食べながら東洋医学の先生に生き方を教わった

本日も北京市のとあるスターバックスで日本語先生をしてきました。

今回の生徒は、東洋医学の先生。

 

おそらく50代くらいのおじさま。

日本語をつかって交流をしてみたい、仕事に関する簡単な会話を学びたいとのことでした。

 

人の顔を見ると”体の調子”と”性格”が分かるそうです。

 

普通に生きてたらなかなか会えない人物。

 

前回の反省を生かす

今回のケースもまた「日本語が全くわからない」ところからのスタートでした。

前回の反省を生かしひらがなカタカナの紹介はそこそこに(難しく見えすぎて諦められてしまう)、「今日はなんがつなんにちですか」のような簡単な例文と、数字の読み方、曜日の数え方を一通りレクチャーすることに。

 

gokinjo.hatenablog.jp

 

覚えが早すぎる先生

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驚いたのは、先生の驚異的な飲み込みの早さ。

 

先生は当初、ひらがなとカタカナの区別すらわからない状態でした。

その状態からたった2時間で最終的には簡単な挨拶はもちろん、日付・時間・年齢などの数量の表現までできるようになりました。

 

今まで日本語を教えた他の中国人と比べて、先生の飲み込みが早い理由を考えてみました。

 

ひとつひとつの文字を50音表で確認する

身につくまで繰り返し声に出す

疑問に思った部分はすぐに質問する

教えるスピードが速すぎると感じたときはきちんとストップさせる

 

こうやって書いて見ると当たり前のことですが、

意外となんとなくわかったかなーの状態で次に進んじゃうケースが多いものです。

 

特に、私が次に進めようとしたときに「ちょっと待って、さっきのもう少し詳しく教えて」と止められた時は、私だったら流しちゃうな・・と反省するとともに、本当に日本語を学ぼうとしてる意欲がこちらまで伝わり嬉しくもありました。

 

「日本語っておもしろいね」

「日本には行ったことないけど、勉強して絶対温泉に入りに行く」

 

こういう言葉を聞いて、自分が50代になっても同じように新しいことにチャレンジしているだろうか・・と重ねてみました。

 

先生の今日の様子を見ると、1年くらいすれば日本人と日本語で意思疎通できるだろうなと感じました。

 

やっぱ何歳から初めても絶対遅くない。特に外国語は!

今から1年投資して死ぬまで使えるなんてコスパ最強すぎます。

 

中華料理を食べながら生き方を教わった

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(北京に半年以上いながら初めて食べたタンフールー)

 

授業が終わり夕飯をご馳走してもらいました。

 

その時の話が印象的だったのでここに残したいと思います。

 

先生:見た感じ、最近「上火」になっていない?少し怒りっぽくなってたり

中国語の「上火」ってどういう意味? | ユーウェン中国語講座

(体の中が火照るような感じで調子が良くないという、中国人の概念です。)

 

私:あ、怒りっぽいというか、落ち込みやすいです。最近。笑

 

先生:なんか、何かにすごく焦ってるけど、それを吐き出せてない。かなり体に良くないねー。

 

私:そうですね、周りに日本人いないのもあるし、中国語で表現できることも限られてるし吐き出せてないのかも?

 

先生:何に焦ってるんだろうね?

 

私:理想と現位置がかけ離れてるなあと思ってしまいます。

理想は中国市場と日本企業のミスマッチを広告の力で埋めたいです。

中国はチャンスで溢れているのに、ほとんどの日本企業はどうやって戦えばいいか知らないので・・でも、そのために何したらいいかよくわかってないし中国語も中途半端で焦ります(笑)

 

先生:学校で成績のいい人と悪い人ってどっちが賢いと思う?

 

私:そりゃ、成績のいい人です

 

先生:でもね、自分のことをバカだと思ってるのは成績のいいやつなんだよ。

 

私:へ?

 

先生:成績のいいやつは自分はまだまだ努力が足りない、自分はバカだ、このくらいやっても足りない。と。端から見ればもう十分すごいけど、本人はずっと焦ってる。まあ体には良くないよね(笑)

 

私:なるほど。

 

先生:まあ、だから君も自分にプレッシャーかけすぎだね。常に上昇し続けるとかありえないから、ちょっと下がったなと思った時は「これから上がり始める予兆がきた」と思えばいいよ。

 

先生:もうすぐ旧正月でしょ。中国人いまみんな浮かれてて、仕事も手抜きがちな。だから君もあんまりがんばらなくていいよ(笑)

 

私:(笑)

 

先生:中国と日本のギャップって言ってたけど、例えば?

 

私:例えば、日本企業がこういうことしたいと思ってても中国では全然イケてなかったりするし、日本企業の想定する予算感と中国での実際の予算感がめちゃくちゃ違ったりして、どちらにもちょっとキレられたりします(笑)

 

先生:なるほど、そこをつなげる人になりたいんだね。

 

私:そうです。

 

先生:多分その背景には中国人と日本人の考え方の違いがあるんだろうねー。

君の役割は、広告の仕事というより「考え方の通訳」だね。

 

私:考え方の通訳!!!!たしかに!!!めっちゃしっくりきます。自分で思ったことなかったです。

 

先生:「考え方の通訳」ができる人は絶対に必要だよ。どんな社会にも。だから、自分は「考え方の通訳」のトレーニングをしていると思えば今の北京での生活で出会う人見るもの全部変わってくると思うよ。嫌なやつと関わる時でさえトレーニングになる。

 

私:もう、、なんか、ひらけたかんじがします(笑)ありがとうございます!

 

先生:まだ25歳なのになにを焦ってるの(笑)

 

 

 

私は思考の通訳者だった。

私は今まで翻訳・通訳者になりたいと思ったことが一度もありません。

もちろんどちらも立派な仕事だし、専門的で超カッコいいです。憧れます。

 

でも、自分はあくまで言葉を通じて得た現地の温度感満載のホヤホヤホクホクの情報を選別して日本に還元したい思いが強いです。

 

抽象的でグーパンチしたくなりますが、今日の「思考の通訳者」という先生の言葉を聞いて少し輪郭が見えたような気分になりました。

 

中国人と日本人の間に立ち理不尽すぎるやろ(笑) という場面に何度も遭遇してきましたが、ただ単に日本語中国語を訳すだけでなく考え方を学んだなと思います。

 

というわけで今日から思考の通訳者と名乗ります。それでは

 

 

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