こんばんは。。もう興奮冷めやらぬテンションで映画館の近くのマックに駆け込みマックカフェを啜りながら感想(と、中国の映画館で映画を見る方法)を書きたいと思います。ほぼネタバレしませんが気になる方はご注意を・・!
12月2日(金)中国全土で「君の名は。」解禁
11月に入る頃からWechatのモーメンツ(LINEでいうタイムライン)でも「君の名は。」が中国で解禁というニュースがちらほら上がってきておりましたが、公開されて今日で一週間、なんと邦画収益歴代2位になっているようです。(一位は千と千尋の神隠し)
ちなみに中国語タイトルは「你的名字。」
まあ、そうやけどぉ・・。
お前でもなくあなたでもなく”君”を、名前ではなく”名”を、”名は。”で終わらせるこの・・この絶妙なニュアンスを表現できる日本語は偉大すぎる。
スマホで予約から決済まで完了する中国の映画館
中国にきてから映画館によく行くようになりました。
まず、映画館の数が多い。感覚ですが日本より圧倒的に多いです。あの、非日常感溢れる日本のクオリティには及ばない場所がほとんどですが近所のちょっとしたショッピングセンターには大体映画館があります。北京市に住んでる人は全員徒歩圏内に映画館があるのでは?
そしてチケットがスマホからすぐに買えちゃう。これは大きいです。私がいつも使っているアプリは”淘票票”。アリババ系の映画チケット予約アプリです。アプリを開くと放映中の映画一覧が表示されるので、観たいものをタップすれば観れる映画館が近い順に表示されます。そして映画館を選び、時間を選び、席を選べは後は購入だけ。
購入はアリペイの”指紋認証”で一発完了、勝手に銀行口座から引き落とされます。
そして、何と言っても料金がめちゃくちゃ安い。
今日の「你的名字。」は30元でした。日本円にして500円弱。※2016年12月
日本のチケットで3回映画みれますやん・・
しかしコレ、日本と異なるところは映画ごと、映画館ごとに料金が異なるところ。
ただ、だいたい20元〜40元の間です。(300円〜600円)※2016年12月
この最強の便利さが揃い、日本にいた頃のちょっとTSUTAYAいってくるわぁとほぼ同じテンションで映画館に行くことができています。
やっぱり中国版は翻訳しきれてない・・!
「君の名は。」を観た感想ですが、私は涙を流しました(笑)もうなんか、こう、生まれ育った田舎と就職してからお世話になった東京を思い出して軽いホームシックになった(笑)
そして残念だなー!と思ったのが、やっぱり中国語字幕は日本語の細かいニュアンスが翻訳しきれてないな・・!と。
例えば、ラストの方で四葉が黄昏を見て「かたわれどきや・・!」というシーン。
滝はハッとして「かたわれどき・・」と繰り返しますよね。
これも字幕では全部「黄昏時」になっていました。大事な伏線やのに、残念。
”注:これは冒頭の古典の授業で・・”とか字幕で説明するわけにもいかないし仕方ないですね、もどかしい!隣の中国人女性が時々退屈そうにスマホを開いていたので、捕まえて説明すればよかった・・!
ああ!とかほお!とかなるシーンいっぱいあったはずなのに、おっぱい触ったでしょ!のシーンぐらいでしか笑いが起こらず大変もどかしかった。
ちゃうねん、ちゃうねん!もっと、こう、あるねん反応するところ!ほら、伏線!ここ伏線!と一人でやきもき
「君の名は。」は日本人だからこそ楽しめる映画なのかもしれない
最初のはじまりから最後まで情緒揺さぶる演出でしたが、普通に揺さぶられました。あの時、一瞬だけ関わったあの人、今どこで何をしているんだろう?とか、はじめて東京で生活をはじめた時のあの言葉で表せないワクワク感。そして神木くんの必死そうな声・・!
けど、映画が終わって周りの一般の中国の方たちの反応を見るとすこしキョトン。。とした感じ。
(中国では定刻通りに映画がはじまり、エンドロールになった途端電気がついて全員解散、余韻なし。)
やっぱりこの感動は”今まで日本で育ってきた”、”スマホの使い方などリアルな文化が分かる”、”日本語の絶妙なニュアンスがわかる”、”細かな伏線が理解できる”、様々な条件が重なって得られるものなのだなと思いました。
ああ、想东京了。