あれは先月くらいだっけか。今回はUBERで痛い目に遭った時のはなしをします。
まず、中国では「UBER」のようなカーシェアアプリが日本では考えられないくらい浸透しています。
台数も多いし、ただでさえ安い中国のタクシーより安い上にタクシーより綺麗!アプリで自動決済、支払いめっちゃ楽!エデン!
渋谷のスクランブル交差点みたいな場所だと本当に5秒でつかまります笑
というわけで私は今やUBERなしに中国で生きてゆけぬわけですが、
先月のとある日、いつも通り飲みの帰りにUBERのおじさんを呼んだのです。
UBERは中国の電子マネー「アリペイ」と結びついていて下車後に自動引き落としされるようになっているのですが、
乗車した後にアリペイ口座にお金がちょっとしか入っていないことに気づきました。
そうこうしているうちに自宅へと到着、請求は89元。
やばいぞ!無銭乗車になってしまう!と思い、
「いまアリペイにお金がないのですが、現金でも大丈夫ですか?」
とおそるおそる人の良さそうなUBERのおじさんに聞きました。
すると、
「現金でも大丈夫だよ。じゃ、90元で。」
と返答があり、ほっとしながら90元を手渡したのでした。
そして数日後
出かける用事があり、UBERを呼ぼうと会社でいつものようにアプリを開くと、なにか警告が。
「89元の支払いが完了しておりません」
ええん!?払ったのに!!システムのエラー!?おじさんの処理忘れ!?
これは、
チョットイヤナヨカン!!!!!!
とりあえずどうしてよいかわからず、丁度近くにいた会社の中国人へ事情を説明。
すると、
「現金で払った!??電子マネーでしか払えないよ!?あーあ。騙されたね。もう返ってこないね。」
と一蹴され、やっと騙されたことに気がつく。
目の色が恨みに変わった私は過去の着信履歴からUBERのおじさんを割り出し、
狂ったように電話をかけ続ける。かけてもかけても出ない。そりゃそうか・・
と思った矢先、
電話口からおじさんの声が!
おじさん「もしもし?」
つながったーーー!!!!!!
私「○月○日23時ごろに北京の~という場所から乗った者ですが。アリペイの残額が足りず現金で払ったのですが、まだ未払いになっていてて・・。処理してもらえないですか?」
おじさん「???」
私「あの、だから、○月○日に・・」
おじさん「???」
私「・・・お金払ったんですけど覚えてますか!」
おじさん「ちゃんと中国語を話してくれる?」
ガチャ、プー、プー、…
そう、私はやっぱり騙されたのである。
90元のこともそうですが、
私は中国語を話す外国人に対し「中国語を話せ」という中国人がいることにメッチャ傷ついてしまいました。
人知れずメンタルがポキっとなった私に追い打ちをかけるように現金で払う方がどうにかしてると一蹴する中国人社員。
私のことなど何もなかったようにスマホを触り始める。。
ああもう、とりあえず味方はゼロ、そうだここは外国だった、落ち込もう、そして寝ようと、くよくよしているとスマホにアリペイから入金の通知が。
「 ”中国人社員” はあなたに100元を入金しました。メッセージ: ”車代” 」
え、、え、、え、、
え
ええ
振り向くと、私のことなど何事もなかったようにスマホを触っている”中国人社員”。。
なんで私のミスなのに関係のない人がお金をくれるんだ!なんでそんなに優しいんだ・・
そう思うと反射的に目から温かいものが、、
とりあえずアプリで返金処理をします。するとまたもどってくる、また返す、もどってくる
何度かやりとりをしてしびれを切らした中国人社員が「なんで返してくるの!」と話しかけてきたころには私は号泣。笑
社員「えええ!!なんで泣いてるの笑」
なんでそんなに良くしてくれるんですか私のミスなのにとマジで号泣してる私に対し、
社員「次から気をつけたらいいよ。中国には確かにいろんな人がいる。けど、がんばるんだよ!がんばれ!がんばれ!」
と励ましてくれる彼。
もう、90元ぐらいでぎゃあぎゃあ言ってた自分が小さすぎて、、情けなくなってきて、、
この人を育てた中国をもっと好きになろうと思ったのでありました。
(このときの「加油」は辛いことがあるたびに励みになっております)
後日談。
UBER公式ホームページから”日本語”で今回の件を問い合わせしたところ、
”カタコトの日本語”で返金の返答があり、無事にアリペイ経由から返金がありました。
中国人社員に100元を返したのはもちろんのこと、UBERのカスタマーサポート体制には感謝と敬意の気持ちでいっぱいです。