2018年6月24日改定
私は大学時代に韓国語を、社会人になって中国語を勉強しTOPIK(韓国語能力試験)、HSK(漢語水平考試)でそれぞれ最上級の6級を取得したのですが、どちらとも紙辞書を使用して勉強してきました!
今回は「紙辞書」をつかって中国語の単語力を効率良くアップさせる勉強法をご紹介します!
中国語にフォーカスして紹介を進めますが、もちろん他の言語でも活用できるのでぜひ試してくださいね。
調べた単語に "一定のルールで" アンダーラインを引く
アンダーラインを引くという行為は基本中の基本ですが、
線の引き方にポイントがあり、私は以下のルールでマーキングをしています。
- 調べた単語にアンダーラインを引く
- 2回目は単語の上、3回目は左、4回目は右に引く
(4回わからなかった単語は四角で囲まれる形になります!)
色はなんでもいいですが、私は赤が落ち着くので赤で引くことが多いです。
こだわりすぎるとストレスになるので、色はなんでもいいと思います。
これを繰り返すと、何回も引いているはずなのに覚えていない単語というのが見えてきます。
3回目のラインを引くあたりから自分の記憶力に焦りを感じ始めます。
そして、もう忘れないからね・・とその単語を胸に刻むのです。
4回目になると「おお!またお前かー!」と再会したことに運命すら感じます。私は。
なので4回引いた単語は一生忘れないです(笑)
そして、3回4回も調べる=よく出会う単語ということは、
それだけ使用頻度も高い単語に限られてきます。
基本的に単語を覚えるという行為は、
①知っている単語と知らない単語の仕分けをして ②知らない単語を覚えていく
この2つの繰り返しなので、
紙辞書はそれが視覚的にできる点でとても効果的だと言えます。
調べる単語が大量にあるときは不便じゃないの?
なにかまとまった文章を読んでいてたくさん知らない単語が出てきた時は、私はまずノートなどにその単語を書き取っておいてからあとで一気に調べます。
多すぎるときは「漢字から意味が推測できるもの」に関してはパソコンで意味を調べています。
漢字を見てもしっくりこないものは紙辞書で必ず調べるようにしています。
紙辞書だと類似の単語も一度に視界に入ってくるので、嫌でもその単語がどういう「性質」を持っているかという情報が入ってくるので頭に残りやすいです。
パソコンで調べても結局覚えてなくて何度も調べていることがあるので、結果として紙辞書で調べて覚えてしまったほうが早かったなーと思うこともしばしばあります。
やっぱり何事も地道にコツコツが近道o(`ω´ )o
というか、紙辞書にアンダーラインが増えて行く感覚は、単純に快感です。
高校時代に使っていた参考書を思い出してください。
1年生の時にあんなにピカピカだった参考書がだんだん膨れていくアノ感じ・・
紙辞書の楽しみ方(1)他の単語へと旅をする
ここからは紙辞書の楽しみ方をご紹介します。
先ほども述べましたが、なんといっても「類似語」「反義語」に出会いやすいということ。これはもう私からすればファミレスのメニューみたいな感じなんです。
チキンドリアを食べようと思ってメニューを開いたはずがえびグラタンが目に入ってくる。心が揺れる。いかんいかんと思い少し目線をズラすと季節のてんぷらと五穀米のお膳なんかが載っていてジャンルが違いすぎるのに心が奪われて困惑する。気を取り直して別ページへの季節メニュー特集を眺めている頃にはドリアのことなんて忘れている。何度か店に通う頃にはメニューなんて見なくても自然と頭の中に入っている。
特に中国語は漢字だけで構成されている言語なので、一つの漢字が含む意味というのをいかに広く理解するかが重要になってきます。逆に言うと、広く意味を理解しておけば会話の中で知らない単語ができたときに意味を推測することができるようになります。
例えば、前に私が焼肉をひっくりかえしているときに「刚才fan过了!(さっき〜したばかり)」と言われたことがあるのですが、fanの意味が全くわかりませんでした。
同時に、頭の中に「そういえば翻訳(fan yi)の翻(fan)ってひるがえすって意味だよな」と思い浮かび、「さっきひっくり返したばかりってことか!」ととっさに推測することができました。
これも、紙辞書などで漢字の意味を調べてその言葉が持つイメージまで理解できているからこそ推測できたのだなと思います。
紙辞書楽しみ方(2)辞書を読む
というか、もはや辞書は読み物だなと思い始めて最近1ページ目から中日辞典を読んでいます。
読むと面白いことは、意図せずに単語に出会えること!!!
例えば、中国人と会話をしていて音だけ聞いて分かったフリになっていた単語が突然出てきたりします。ああ、あのときのあの言葉は漢字ではこうやって書くのかと妙に感慨深くなります。しかも分かったフリ→運命の再会というエピソードが生まれるのでその単語は覚えやすく忘れにくい!
私の場合、友達との会話にいつも出てくるバイト先の店長に実際に会った時の感覚が近い。今まで一度も会ったことなかったけど勝手に親近感を沸かし実際に会ってみるとやっぱり優しそうと納得しちゃうあれです。
私が使ってきた辞書
ちなみに私が使っている辞書は講談社中日辞典第三版。
小学館中日辞典と度々対比されますが、講談社の方がコラムや派生語の紹介が多く親切だなと感じました。より、読み物に近い感覚です。
紹介は以上となりますが、この記事がみなさんの語学学習の役に立てば幸いです。
逆にオススメの勉強法あればぜひ教えてくださいね( ´ ▽ ` )ノ
それでは。