ごきんじょログ

中国と韓国の両方に住んだことがある日本人が更新しています!

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2018年8月、深圳に行ってまいります

今日の深夜便で香港経由~深圳に行ってまいります。( `ー´)ノ

深圳に行った後に行ってきたレポートを投稿するつもりだったけど、行く前の気持ちというのは記さないと忘れがちなので投稿します。

 

なぜ今深圳なのか

ちゃんと中国に足を運ばないといけないな~と思いつつ早2018年。

実際に中国に足を運んで情報発信する方を見ていると、どの方も例外なく深圳を訪れている。

もちろん中国にいる頃から深圳は経済特区だし勢いがあるのも知っているはずだったけど、日本の秋葉原のようなハードにつよい街というイメージしかなかった。

それが日本に帰ってきてますます耳にするようになり、これはなんだか様子がちがうぞと。

いつも自分が訪れたことのある北京・上海の目線でしか中国について考えたりできてなかったけど、この機会に深圳に行ってみないと。。と思ったのがきっかけです。

 

私の記憶の中国はwechatpay,didiなんてのは日常だったけど、シェア自転車は出始めだったし、顔認証システムや無人コンビニもなかった・・

この1年半で何が起きたのか、見ておきたい!

そして、なんで北京や上海ではなくて深圳が注目されてるのか。

なんで新しい企業が深圳から生まれるのか。

 

忘れないように深センの勝手なイメージも書いておこうと!

若者ばかり、しかも男性が多そう。ファミリーは少なそう、住宅より商業地。北京でよく食べてたような料理なさそう。外国人多そう。上海みたいな。メガネの人が多そう。街全体がコンパクトそう。1日あれば主要なところまわれそうな勝手なイメージ。地下鉄じゃなくてバスと自転車で暮らせそう。胡同みたいな場所は一つもなさそう。香港のすぐちかくなのに繁体字の看板なさそう、一気に大陸になりそう。なのに港幣使えたらどうしよう。2016年の北京の比じゃないくらい外買走ってそう!なんか、全体的に青そう。(飢了麽?)暑そう。雾霾はなさそう。儿化しなさそう。

 

★深圳tips

・香港に隣接した中国大陸側の都市深セン
・人口わずか30万人の小さな漁村から、たった30年で1400万人に。人類歴史最速スピードで成長した都市。
・20代-30代が人口の65%を占め、65歳以上はたった2%。
・起業家向けのシェアオフィスが市内に250箇所以上存在し、深センは世界で最も高い起業率15%。
・“WeChat”を運営し、5万人の従業員を有するテンセントやドローンの世界的起業DJIが本社を置いている。
・街全体がキャッシュレス社会。電子マネー決済や顔認証決済が浸透。
無人バスを市内が走行し、ドローンによる宅配便などの新しい社会インフラの実装地としても注目度が上昇中。etc...

【残り4枠!シルバーウィーク】深セン未来合宿3期!世界最速で成長する中国最新ITサービスの解体新書| 海外インターンシップならタイガーモブ(タイモブ/Tiger Mov)

※海外インターンシップのタイガーモブさんから引用

 中国との距離感を詰める。

2017年2月に帰国してからなんだかんだ一度も訪れることのなかった中国。

これからはもう少し足を運んで、いろいろ学べたらよいな・・

今回の深圳については既に多くの中国情報を発信している日本の方がブログなどで記事にしていますが、できるだけそこに女性目線・20代目線の付加価値を付けて持って帰ってきたいと思います。

 

それでは行ってきます!

「未来の中国年表 超高齢大国でこれから起こること」2018年6月初版 読後レビュー

中国に関する本を読み終わったものからレビューする記事。

今回の本はこちら。

 

「未来の中国年表 超高齢大国でこれから起こること」

800円(税別)

2018年6月20日初版

近藤大介著

 

目次
  • 2018年 四二一家庭:中国でも「人口減少時代」始まった
  • 2019年 積分落戸:首都・北京の人口もごっそり減る
  • 2020年 空巣青年:適齢期の男性3000万人が「結婚難民」と化す
  • 2021年 脱貧攻堅:中国共産党100周年で「貧困ゼロ」に
  • 2022年 学歴通脹:大卒が年間900万人を超え「大失業時代」到来
  • 2023年 消費革命:世界一の経済大国となり中間層4億人が「爆消費」
  • 2024年 中国式離婚:年間1200万人離婚時代がやってくる
  • 2025年 双創:「中国製造2025」は労働力減少を補えるか
  • 2035年 竜象打杖:総人口が減少しインドの脅威にさらされる
  • 2049年 未富先老:建国100周年を祝うのは5憶人の老人

 

読後レビュー

今回は中国の新興企業にフォーカスした本ではなく、「中国そのもの」にフォーカスした本。 人口は嘘をつかない、を軸に人口統計から建国100年にあたる2049年までの中国の様子が予測されている。

新興企業の動向ばかりを追いがちだけど、政治や人口から見た視点も通ずるところは同じで「中国で今起きていること(=問題だと思われていること)」「これから起こること(=問題に対するアプローチ)」に対して理解が深まる本。


中国で今起きていること

タイトルにもあるように中国でこれから起きようとしていることの発端は1979年~2015年の一人っ子政策にある。これまでに経験したことのないような高齢化社会の到来、人口減少、男性余りが起ころうとしている。そして、それを見据えてAI立国、アフリカ外交、農村改革などが動き始めている。今の中国が描く2049年、建国100年の姿と一体。

 

1.2018年~2020年:人口問題

私が住んでいた2016年こそ高齢化社会が近づいてきているなんて様子は感じられなかったけど、友人は例外なく一人っ子だった。そして子どもがキラキラしているというか、立場が強いというか、日本でよくあるような「騒がしくしてすみません・・」のようなのがなかった。

印象的だったエピソードをいくつか。親しくさせてもらった知人の中に81年生まれの男性がいたのだけど、その人には6歳の一人娘がいた。一家で北京の郊外に住んでいたけど、娘が小学校に上がる際、小学校は北京中心部に通わせたいとのことで入学に合わせて一家丸ごと引っ越ししてしまったのだ。。!小学校なんて近所のところに通うのが普通じゃないの?と思っていた私からするとかなり衝撃的だった・・。

しかも、81年ということは一人っ子世代が一人っ子を生んでいることになる。2015年解禁だから2人目を設けることはできるけど、1人目に全力をかける周りの若いパパママを見る限り2人目という選択肢はなさそうだった。

本にもあったけど、解禁したからといって浸透するわけではないし、いまやパパママが一人っ子育ちなのだから、子供は一人が当たり前、できるだけ良い教育をさせてあげたいという認識はそう簡単に変わるものではないと思う。

 

そしてもう一人、北京で1か月ほど同じ家に住んでいた90年生まれの男性(髪を青く染めていた)はライブ配信、ときどきダンサーとカメラマンをしながら生計を立てていた。まさにいろいろな本や記事にでてくる中国の若者という感じで、明け方寝て午後に起きるという驚異の生活リズムだった。

中国の高校生と言えば朝早く学校に行って体操をして夜遅くまで自習して・・堅苦しい生き方を強いられるのかなあという勝手なイメージがあったけど、彼に出会って変わった。今の中国では個性を武器にして生きていくことができるんだなと実感した。

 

そう、あとは友人たちと起業して広告会社を運営している90年生まれの女性とか・・

 

結局自分の話が長くなってしまったけど、私が実際に出会った中国の若者の生き方のベースからも、一人っ子政策が感じられる。

 

2.2021年~2025年:内部改造

一人っ子政策によって高齢化・人口減少が起ころうとしていることは先述の通りで、それを見越して人口の分別をしようとしているように感じる。超高齢化社会は受け入れつつ、国全体の豊かさを底上げするには農村部を豊かにしないといけない。戸籍に点数を付けて、一線都市の質を保ちつつ、一線都市に出稼ぎにいけなくなった人が出稼ぎに行かなくてもいいような地方都市を作ろうとしているのかもしれない。アリババ率いる「農村タオバオ」がどんどんできているらしく、農村の特産物等が自力で販売できるようになり、農村にいながら自力で稼ぐ手段が徐々に生まれ始めている。(上海戸籍問題=外国に住む中国人は上海の戸籍を失う/は東京に住む上海の友人から聞いて、まさか~と思っていたけど・・)

北京にいるとき、本地人(元々北京にいる人)と出稼ぎに来ている人というのは外国人の私でも一目でわかるものだった。そのくらい職業分別ができてたけど、今後はそれまで出稼ぎ労働者が担っていた仕事をAIが担うようになるのかな。

高齢化社会につながる話だけど、一人暮らしの高齢者人口は都市部よりも農村部の方が多かったりと(子どもが出稼ぎにでるため)農村部の人口流出をどう防ぐかも向き合い続けないといけない問題。

地方都市の話で本の中でも触れられていた「雄安地区」についても少し。実は私が北京南部の郊外に住んでいたころからチラホラと「このあたりに空港ができるらしい」「このあたりは開発区になるらしい」という噂は聞いていたけれど、本当に北京・天津から100km南下した河北省雄安地区に北京副都心なる特区ができるという!深圳経済特区、上海浦東新区に続く計画とのことで、絶対行ってみたい。

 

3.2035年2049年:建国100年にむけて

2049年の建国100年の頃には一人っ子世代たちが還暦を迎える時代がやってくる。

比較的裕福に育ってきた人たちが老人の割合を占めるようになるとこれまでの消費の在り方がガラッと変わることが予測される。

政府の政策に中国人の倫理観が見え隠れするのも面白い。偽装結婚や離婚に抵抗がなかったりしたり、来世の幸福を根が合う宗教がなかったり。

内部の豊かさを底上げしようとしていたり、海外から若い労働力を獲得しようとしていたり。中国の存在感はどんどん増していくんだろうな・・

 

まとめ

人口というブレない軸で年表化されていて分かりやすかった。

これからの中国のことはもちろん、これまでのことや今起きていることも体系的に頭の中で整理される感覚。このような目に見えない情報を日本語でまとめ上げて発信できる人に感謝と尊敬の念でいっぱい!

 

読後レビュー

 

▼関連読後レビュー

 

 

「現代中国経営者列伝」2018年4月初版 読後レビュー

最近読んでいる中国に関する本を読み終わったものからレビューする記事。

今回の本はこちら。

 

「現代中国経営者列伝」

900円(税別)

2017年4月25日初版

高口康太著

 

目次
  1. 「下海」から世界のPCメーカーへ 柳傳志(レノボ
  2. 日本企業を駆逐した最強の中国家電メーカー 張瑞敏(ハイアール)
  3. ケンカ商法暴れ旅、13憶人の胃袋をつかむ中国飲食品メーカー 娃哈哈(ワハハ)
  4. 米国が恐れる異色のイノベーション企業 任正非(ファーウェイ)
  5. 不動産からサッカー、映画まで!爆買い大富豪の正体とは 王健林(ワンダ・グループ) 
  6. 世界一カオスなECは”安心”から生まれた 馬雲(アリババ)
  7. 世界中のコンテンツが集まる中国動画戦国時代 古永(ヨーク)
  8. ハードウェア業界の”無印良品”ってなんだ? 雷軍(シャオミ)
読後レビュー

前回読んだ「中国新興企業の正体」がスタートアップ企業に着目していたのと異なり、現代の大型企業にフォーカスを当てた本。

「中国新興企業の正体」2018年4月初版 読後レビュー - ごきんじょログ 中国を中心に隣国の語学やトレンドあれこれ

 

特にワンダグループなんて中国の至る所で目にするし代表の王健林もすごく有名だけど

(TVでもよく見るし)どうやって今のワンダグループになったのかは知らなかったので楽しみに読めました。

 

1社1社エピソードを残します。 

 

1.  レノボ

レノボが中国市場で成功した理由として「愛国主義・コストパフォーマンス・販売網」の3セットが揃ったこととして紹介されていたけど、この3セットはレノボ以外の他の業界・企業にも当てはまる的を得た表現だと思う。特にPC市場が下火になる中でレノボスマホ市場でパッとしないエピソードの裏にはVIVO,OPPOの姿が見えてきて、まさに「愛国主義・コストパフォーマンス・販売網」があるなと思った。OPPOが日本に上陸して半年くらいたつけど、どうなったんだろうか。調べてみようと。

 

2. ハイアール

青島のハイアール。安い中国製の家電というイメージしかなかったけど、気づけば今や私の家の電子レンジも洗濯機もハイアール。ドイツのリープヘル社のライセンス契約を結びブランドを構築してきたこと、ライセンス終了後もハイアールブランドは確立された状態のままのところにしたたかさを感じた。中国企業がどんどん値下げする中ハイアールアだけは値下げせず品質のハイアールを確立したエピソードはどうして銀座の真ん中にネオン出してるのだろうという私の疑問がちょっと解決した気がした。青島のオンボロ工場にメスを入れて出来ただけあって青島の人たちの思い入れは特別だろうな。腐ってても真面目にやりつづければクリーンになっていくんだなと思わされるエピソードだった。

 

3. ワハハ

なんとも中国らしいというか。リスクを取って手を上げた人しか目立たないんだなと思うエピソード。ワハハも「愛国主義・コストパフォーマンス・販売網」が伝わってくる。販売店の保証金に利回りを付けたことなど、なんとも中国人のwin-winはよくできている。ダノンと裁判になった際も独立会社を綿密に作り上げて独自のスキームをつくっていたりと、またもや外国企業をうまく利用して抜け切るしたたかさを感じた。ワハハに限らずどの企業も外国製品が中国に入ってくる危機感がすごく伝わってくる。非常コーラが非常に気になる。

 

4. ファーウェイ

愚直で秩序のある集団というイメージ。ファーウェイ基本法というものがあり、毎年売り上げの10%を研究費用に回しているらしい。まだ未上場の会社で、社員で持ち株にしてモチベーションを維持していることと、45歳早期退職制度を設けて会社内の若さをキープしているところに秩序と工夫を感じた。

 

5. ワンダ・グループ

大連を代表する集団。「政府との距離感の取り方がうまいな」と思った。距離感が遠すぎるとあらゆる面で不利になるし、近すぎると汚職になるのが中国。網紅としてよく名を目にするが王思聡が息子だとは全く知らなかった。ワンダといえば映画館やショッピングセンター。中国の文化産業を追うにはこのグループの動きを追う必要がある。しかし王思聡が気になる!調べよう。

 

6. アリババ

 本当にアリババのエピソードを読むと「信用をシステムに組み込むのが上手」だなーと思う。タオバオしかり、アリペイしかり。逆に言うと、どこで不信感が生まれるのかをよく理解してるんだなと思う。ネットでの信用を点数化して現代社会に反映させるというのはよく取り上げられていることだけど、テンセントとの闘い(もしかしたら勝ち負けとかの闘いじゃないのかもしれないけど)は持ってるデータ量をいかに社会に還元するかなんだと思う。ECサイト(アリババ)の持つデータと、チャットツール(Wechat)の持つデータ。(もはやひとくくりにできないけど)この膨大なデータの社会還元は日本で想像できないし、日本でも応用されていく気がするので、俯瞰した目で追えたらいいな・・。

 

7. ヨーク

動画ってまだ戦国時代なんだなと思った。たしかに数年前までは動画といえば优酷な感じあったけど(2017年になる年越しは北京の家で一人で优酷の特別番組みたな・・这世界很酷♪のフレーズ好き)気づいたらbilibili見る人がすごく増えてたり、正規ドラマが爱奇艺で見れたり。それがいわゆる第二次動画戦争というのをはじめて知った。私も日本のドラマはbilibiliで、韓国のドラマは爱奇艺で見てた。その上動画業界は版権をとにかく買うのような「焼銭モデル」でうまく利益化できるモデルが見つかっていないというのも知らなかった。日本と中国じゃテレビとのかかわり方や広告費の扱い方も違うと思うけど、モデルができたら日本が後追いするようになる気がするので、これも着目しておきたい・・

あとはソニーPSP海賊版コンテンツ規制した話。マイクロソフトがoffice海賊版を黙認したことでシェアを取ったように、シェアを取りに行くためにはグレーを黙認することも戦略の一つなのかと思った。

 

8. シャオミ

生粋のプログラマーが創った会社。こちらも「愛国主義・コストパフォーマンス・販売網」が揃ってるなと。(中国向けというより世界基準のグローバルでありたい感伝わってくるけど)雷軍の考え方がなんとも西海岸的と言うか、ハードウェア業界のスタートアップを取り囲んでシャオミエコシステムを作る構想が素敵。

かくいう私もシャオミの廉価版の紅米(red mi)にどんなに助けられたか。北京で紛失したiPhone6SE。そんな失意の底で上海に行かねばならず、上海陆家嘴の中国移動で799元(確か)32GBのスマートフォン買ったな・・・

2017年9月に韓国にいって驚いたのはシャオミの実店舗があったこと、Iotデバイスのデモが見れる店舗。看板には韓国語で「大陸の実力」と書いてあった。この辺りに中国のプライドというか、「愛国主義・コストパフォーマンス・販売網」の愛国主義を感じた。

 

まとめ

レノボの紹介で出てきた「愛国主義・コストパフォーマンス・販売網」の3点セットが妙に腑に落ちて、レノボ以降の会社にも当てはまることが多数だった。中国のためという大義名分が中国人には受けるのだろうし、広い大陸をいかに順序良く囲っていくかが経営者に試されてるのかなと思った。

 

▼関連読後レビュー

 

 

「中国新興企業の正体」2018年4月初版 読後レビュー

最近中国に関する本を何冊か買ったので、読み終わった本からレビューして行きたいと思います。まずはこちらから。

 

「中国新興企業の正体」

940円(税別)

2018年4月10日初版

沈才彬著

 

目次

序章 ニューエコノミーでもはや先進国の中国

  1. 打倒ウーバーを目指す配車アプリ「大手滴滴出行
  2. 自転車シェアサービス最大手「モバイク」の神話
  3. 世界の空を舞うドローンを製造する「DJI」
  4. 日本では見かけないネット出前を広めた「饿了么」
  5. 東京オリンピックをターゲットにする、民泊中国最大手「途家」
  6. 研究開発費でアップルを凌ぐ「ファーウェイ」
  7. 中国の消費革命を牽引する「アリババ」
  8. グーグルに次ぐ世界2位の検索エンジン百度
  9. フェイスブックを急迫する「テンセント」

終章 世界に挑戦する中国のエコノミー企業

 

読後レビュー

目次を見た時点でワクワクが止まらないラインナップ。百度、アリババ、テンセントの「BAT」を始め、饿了么や滴滴などもはやないと生活できないレベルに利用しまくっていたサービスたち。その正体が分かると言うのだから期待度マックスでしたが、それを裏切らない充実した内容でした。取り上げられている9社全てに創業エピソードがあり、なんと言っても熱量が伝わってきます。

これまで消費者目線で接していた企業たちが、身近な存在に感じられる、そんな不思議な感覚。

せっかくなので1社1社印象に残ったエピソードを記します。

 

1.  滴滴出行

私が中国に滞在していた2016年はまだ周りにUBERを使う人もいました。体感だと、滴滴を使う人のほうがちょっと多いかな?という感じ。私も滴滴とUBERで運賃を比べながら安い方を使い分けていました。そんな状況が続くなか、徐々にUBERの運賃メリットがなくなってきて、車も捕まらないことが増えてきて、気づいたら滴滴ばかりを使うようになっていました。この本を読んでようやく熾烈な価格競争があったことと、UBERが手を引いたことが分かって納得しました。滴滴はこれから高級バージョンの滴滴専車が名前を変えて独立するというニュースもあるし、遠く離れた日本にいるけれどちょっとたのしみ。淘宝商城が天猫になったように、滴滴専用も誰もが知るひとつのサービスになるんだろうな。

 

2. モバイク

私が中国北京に滞在していた2016年〜2017年にどんどん街で見かけることが増えていったシェアリング自転車。すごい場所に乗り捨てている自転車を見かけたり、自宅で乗り捨ててはまた乗って、ほぼ私用化している記事なんかも見かけてこれ本当に大丈夫なのか?と思ったりもしたものですが、さすがは中国、こちらも信用制度があり、違反すると信用ポイントが引かれていき、一定以下のポイントになると一回あたりの利用料が跳ね上がると言う仕組み。よくできてる。そしてなによりルール違反の摘発を行うモバイク狩人の存在。主に年金生活をしている老人の方がその狩人を担っているそうで、摘発をして違反を認められるとポイントが入るというもの。外を歩き回る運動にもなるし、本当によくできています。

 

3. DJI

でた、深セン…!って最近よくなるのですが。言わずもがなこちらも世界を代表するドローン企業。深センというと、勝手にハードのイメージが強いですが最近とにかくあらゆる方面の記事で深センの勢いがすごいと目にします。香港のすぐ近くという地理的利点や必要な部品が深センで全て揃うという環境がスピード感を後押ししているのかもしれません。深センにはいかなか

 

4. 饿了么

2016年、これがないともう生きていけないレベルで活用していた外卖。私は饿了么派でしたが、当時北京は百度を使っている人も美団を使っている人もいました。同じく2016年上海に行くことも多かったのですが、上海では饿了么のバイクが多いこと。そりゃそのはず、饿了么は上海発の会社なのです。しかも、もともと大学生たちが大学構内でスタートしたのがはじまり!(大学といっても5万人を抱え、「小さく始める」の単位が日本とは比べ物にならないほど大きいですが…)

上海を訪れた際、饿了么早餐の青い袋を抱えて上海金融中心に出勤するエリートたちの姿が今だに印象的です。

そして饿了么といえば2018年2月に阿里巴巴に買収されたのもビックリしたニュースのひとつ。先述した百度外卖は一足先に饿了么によって買収されています。もう一つ大手といえば美团と大众点评が合併して出来た美团点评の外卖。こちらにはテンセントの資本が入っており、中国の外卖業界はアリババvsテンセントの縮図だなと思います。本当にスマホを開いて10分後にはランチセットが届く手軽さは最強でした。はやく日本もそうなるといいなぁ。近所のファーストフード店の店員のお姉さんと注文来るまで店で待機している外卖小哥(デリバリーのお兄さん)が仲良くおしゃべりしてるのを見るのも好きだった。

 

5. 途家

以前中国版エアビーとして記事にしたこともある途家。中国大手の民泊サイトです。

この本を読んでも改めて思ったのは、中国の民泊需要は訪中外国人ではなく国内旅行の中国人にあるということ。

私が北京にいた頃、観光地に行くたびに印象的だったのは(特に天安門)そこに訪れている人がほぼ中国人だということ。日本の観光地に外国人が沢山いる風景とは一見大きく異なる風景でした。おそらく地方からはるばる北京に来たであろう色とりどりのダウンジャケットを着た団体旅行の人たち。上海の金茂タワーに行った時も明らかに地方から来たであろう年配の団体旅行の人たちが記念撮影をしていてほっこりした記憶があります。

途家はまだまだ日本で見聞きすることはないですが、日本に訪れる中国人向けにどんな展開を見せるのか楽しみです。

 

6. ファーウェイ

本を読んで、秩序に基づいた組織なのだと知る。知り合いの中国人が「中国製のスマホは使いたくないが、ファーウェイだけはマシだ」と言っていたのを思い出します。会長の任会長はメディアにもほとんど出てこず「これまで失敗のことしか考えてこなかった」「成功は見なかったことにした」など慎重なその姿勢には中国のイメージが変わるような不思議な気持ちになります。

 

7. アリババ

馬雲についてのエピソードはこれまでもいくつか耳にすることはありましたが、落第続きで決して優秀な学生とは言えなかったことなどは改めて意外でした。でも、一貫して感じるのは強烈なポジティブ思考。とても外向的で、なんだかアメリカのスタートアップ物語を読むときと似た気持ちになりました。アメリカで公演をした際、公演に来ていたアメリカの方が数十年の時を経て「杭州でガイドをしてくれたことを覚えていますか?」という看板を掲げていたというエピソードは感動した。。本当に、人生どこで繋がるかわからない。あと、馬雲と世界各国の首脳が会談したがるというエピソード。ECサイトももここまでくると国と国の貿易問題に介入できるのかと、新しい発見。

 

8. 百度

didiに百度の人材がいるように、中国のベンチャー界隈はどこまでも繋がっているイメージ。百度検索エンジンアメリカで着想を得たとのことで、ソフトバンクの孫さんしかり若いうちに海外に出て、持って帰ってくる人の存在は大きいなと。自分が学生の時にはわからなかったけど、海外に行きなさい、留学に行きなさいと言われていた理由もわかる気がします。百度時価総額で見るといわゆるユニコーン企業には及ばない現状があります。外卖などの既存事業を売却し、自動運転の世界にシフトしている姿勢には検索エンジンだけに頼らない潔さを感じます。没事看一看,有事搜一搜。百度のキャッチコピーすごく好きです。

 

9. テンセント

テンセントの時価総額がすごいことになっていますが、さすがにウィーチャットはすごいの一言。私が中国にいた2016年もQRコード決済が当たり前で既に財布を持たない世界だったのですが、その頃は若い人はウィーチャットペイを使って社会人はアリペイを使ってるイメージでした。かくいう私も主にアリペイを使っていたのですが(まわりがアリペイで送金してくること、饿了么がアリペイ対応だったから)なんとなく今後はウィーチャットペイが主流になる気もしてます。というのも中国では友達の誕生日でさえウィーチャットペイで「お金」を送ることがもはや慣例になっており、もらったお金のスクショをモーメンツにあげるのはもはや定番。。アリペイにはない開かれたお金のコミュニティを感じるのは私だけでしょうか。何かしてもらったときにも気軽にウィーチャットペイで送金したり、その場で出会った見知らぬ人と滴滴相乗りしてウィーチャットペイでお金をもらったり。ラインを交換するような気軽さなので電話番号とダイレクトに結びついたアリペイを交換するよりも心理的なハードルがだいぶ低い気がします。そしてテンセントといえばQQが懐かしすぎる。2013年韓国留学していた頃は中国の友人とQQを交換したものです。この辺りも本で読み返すと面白い。

 

まとめ

そんな中で9社に共通して言えるなと思うのは、積極的に外資を獲りにいっているところ。

また、最近の傾向でいうとアリババ、テンセントいずれかの資本が入っていることも日本ではあまり目にしない一騎打ち構図で面白い!9社ともに、なるほどーと唸る取り組みがあり、この一冊でいわゆる中国のユニコーン企業の創業から現在に至るまでのエピソードがつかめると思います。私も改めて理解できて面白かった!

面白かったので長くなりましたが、このあたりで。

中国人がよく間違える日本語「住む」

日本語がとてもうまい中国人でもよく間違えてる印象を受ける表現の一つ、「住」という言葉。

 

たとえば、たった数日しか滞在したことない旅行先に「住んだことがある」と言ったり、たった数泊しかしない予定のホテルに「住む」と言ったり。

 

日本人からしたら「え!?住むの?!」ってなりますよね。

 

なんでこういう不思議な間違いが起きるのかまとめてみました。

 

短期的な滞在でも「住」をつかう中国語

 

中国語の 住 という言葉には「住む」という意味だけではなく滞在する、宿泊する、入院するといった意味があります。

 

例えば、このように使われる。

 

住了两天

→2日間滞在しました。

 

住了两年

→2年間住みました。

 

期間の長さに関係なく同じ「住」が使えます。

 

逆に日本人の私にとってはむずかしい表現で、中国のホテルを予約するときに苦戦した記憶があります。

 

去哪儿网で予約していた上海のホテルにいざ向かうと大陸身分証を持っていないという理由で現地で断られるという予想外の事態。絶望の中今日外国人でも泊まれるホテルはないかと上海のビジネスホテルに電話をしまくりました。今思うとああいう危機的状況が一番中国語を伸ばす機会なんだよな。。

 

「喂 你好,今天有房间吗」

今日空いてる部屋はありますか?

 

「我一个人住」

私一人で泊まります

 

「我是外国人,没有大陆身份证,只有护照,也可以住吗」

外国人なので大陸身分証ではなくパスポートしかないですがそれでも泊まれますか?

 

この一件で「住」という言葉は忘れがたい言葉となりました。

 

こういう背景を知ると、中国人が日本語の「泊まる」を「住む」と言ってしまうのも頷けます。

 

「住」には留まるニュアンスがあると思う

実はこの「住」に「泊まる」という意味があるというエピソード以外に、「住」って便利な言葉だなあと思うことがあります。

 

你记住了吗

覚えられましたか?(例えば行き先を説明された際に、確認で聞かれたり)

 

忍不住

我慢できず

(我慢できなくて止むを得ずとか)

 

hold不住!

コントロールできない!

(彼女が手に負えない、仕事が手に負えないとか。控制不住や搞不定のニュアンス。)

 

そう、全部「留まる」というニュアンスが共通している!!!

 

補語としてつかう住は本当にたくさんありますが、留まるイメージをすればスルスル出てくる。知らない単語でもなんとなく、住をつけたらいけるだろうなと思って使ったりします。

 

中国人が日本語で「今度沖縄のホテルに住むだけどね〜」とか、「前に3日間だけ京都に住んだんだけどさ〜」とか言ってしまうのも、きっと頭のなかに「留まる」イメージがあるからだと思う。

 

ちょっとした間違いにも絶対理由や、母国語のルーツがあって、それを辿っていくといろいろ繋がっていくのは楽しいです。

 

【中国語】spotifyで聴けるラジオ番組3つ

リスニングは継続が大事と思うこの頃・・。

最近になってspotifyの中にポッドキャストがあり、中国語の番組もいくつかあることを発見しました。なんと言ってもspotifyで中国語が聴けるということはGoogle homeで中国語が聴けるということ!

最近はGoogle Homeをつかって朝の身支度の時間などに中国語を聴くようにしています。

 

もっと早く知りたかったよ!ということで、今回はspotifyで聴ける中国語番組を「手軽さ」「難易度」に分けて3つ紹介したいと思います。

 

 spotifyで聴ける中国語番組

もくじ

  1. SBS Mandarin
  2. 声东击西
  3. 狗熊有说话

 

 spotifyでラジオ番組を探す方法

Sportifyアプリを起動>下部メニューバーの「Search」へ進む>上部検索バーでそれぞれのラジオ番組名を検索>ポッドキャスト欄にヒットする

 

1. SBS Mandarin(ニュースラジオ)

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手軽さ:★★★
難易度:★★★

 

紹介する3つの中で最も更新頻度が高く、1つのトピックが数分程度の短い時間で構成されているので手軽さから言うと一番おすすめです。

ニュースラジオなので綺麗な標準語が聴けるのも◎

ただし内容が政治、経済など若干難しい内容が多いので難易度は高め、、。

ここ最近は米朝首脳会談、ワールドカップの話題など。中国人がマークしているニュースの内容がざっくり掴めるのは聴いていて面白いです。

 

2. 声东击西(トークラジオ)

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手軽さ:★★☆

難易度:★☆☆

 

两个驻美记者主持的播客,带你看不一样的美国

2名の女性によるアメリカの今を伝えるトークラジオ。訛りのない中国語でとても聴きやすいですし、中国から見たアメリカが垣間見えて面白い番組です。なぜアジアのドラマがアメリカで流行るのか?アメリカの95後(1995〜1999年生まれの人たち)ってどんな人たちなの?などなど、確かに気になる!という内容。

一回の放送が4〜50分あるので、手軽さからいうと割と重いです。

対話形式なので会話の間合いや受け答えが聴けるのも◎です。難易度的に、学習には一番おすすめかも。

 

3.

狗熊有说话(トークラジオ系)

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手軽さ:★☆☆

難易度:★★☆

 

男性ナレーターがゆったりしたBGMと共に思考とは何か?デザインとは何か?文学作品とは何か?と言った抽象的なテーマを深掘りして行く番組。

暖かい飲み物でも飲みながら夜に聴きたい中国語です。

ただ、放送時間が1時間越えすることがあるのと、間の挿入歌が妙に長いので手軽さから言うと重い。内容もちょっと考えさせられる内容なので、気合いを入れて聴く必要アリ。

難易度から言うと、男性がゆっくり語ってくれるので聴きやすいと言えば聴きやすいですが、たまに環境音入ってきて、一体どこで収録してるの?!笑と気になります。笑

声东击西の女性ナレーターの方がクリアな声で聴きやすいです。

気合いを入れて中国語を味わいたいときにおすすめのラジオ。

 

まとめ

SBS Mandarin

忙しい朝にサクッと聞きたい人、中国の今を知りたい人におすすめ

 

声东击西

頭が冴えているときにクリアな中国語を聞きたい人、中国から見たアメリカなどトレンドトピックスを知りたい人におすすめ

 

狗熊有说话

余裕があるときに中国語を味わいたい、狗熊哥という一人の中国人の男性と哲学したい人におすすめ

 

まだまだspotifyで聴ける中国語の番組は多くありませんが、Google homeのようなスマートスピーカーで聴いたり、生活の一部として自然に中国語を取り入れていきたいですね〜!

 

【学習書レビュー】口を鍛える中国語作文初級編(中国語やり直してます)

前回の記事でもちょこっと述べましたが、最近中国語をやり直しています。初級から。

 

というのも、実は1年ほどお付き合いしている中国人の彼がおり。

ついに来月、ご両親が中国からやってくることに・・・!(>_<) 好紧张哦

20代後半というデリケートな年齢なのでなんだか特別緊張します。

 

中国語でコミュニケーションをとれるということを証明し、

ご両親に安心していただけるよう、

ベーシックな中国語を正しく発音する!

を目標にスピーキングの矯正として初級をやり直すことにしました。

 

初級者時代にもお世話になった学習書を買い直す

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というわけで最近は行きも帰りも電車でこの学習書を開いてブツブツ言っています。

 

[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【初級編】

 

まだ開始して間もないですが、ずっとブツブツ言ってるからか最近は脳内で中国語が咄嗟に出てくることがあります。これってこういうことだよね?という問いに対して「対」と言ってしまうほど。短文暗記すばらしい。

 

短文暗記のメリット

語学の学習法の本やブログでも、「スピーキングの練習においては短文暗記が最強」とよく言われています。私自身、韓国語学習時代も暗記した短文の量をいかに増やすかで地道に会話力をあげてきました。中国語ではこの練習を手抜きしたまま上級文法を勉強してHSK6級に挑んだので若干後悔しています。

 

ちなみに、私自身が感じる短文暗記のメリットは大きく分けて3つです!

 

メリット1

言葉が咄嗟にでてくるようになる

→あれ取って。うん、わかった。のように実は会話のほとんどって短文の組み合わせ。なので短文を仕込むとたとえ難しい表現や長い文章でなくても、会話の中で咄嗟にでてくるようになります。

 

メリット2

単語の入れ替えるだけで幅広い表現のアレンジがきく

→よく使われる短文のパターンは限られているけれど、組み合わせる単語は無限大。こんな単語使うときあるかな?という単語が意外と役に立つ出来事が起こったりすると結構嬉しい〜

 

メリット3

ストックが増えて頭の中がカテゴリで整理される。

メリット1→2のサイクルができる。

→やればやるほど頭の中が整理されるのがいい。特に1→2のサイクルを回せば回すほど会話で使える表現が掛け算的に増えていった。(韓国語の経験)

 

実際にやっていること 

▲発音でヒントになるものをマーク

例えば 里 という言葉はめちゃくちゃよく使いますが、ここで声調がしっかり下げられるかどうかは意外と意識できていないもの。最終的には意識しなくてもできるように書き込んでいます。

 

▲よく出会う表現を深掘り

中国人と会話したり中国語の記事を読んだいてよく見かける表現は深掘りするようにしています。
他の単語と組み合わせるとどんな使い方があるかな?というの百度で調べています。

辞書でもいいのですが、百度は汚い言葉も含め中国人がリアルに使う表現がたくさん出てくるので百度一下しています。有事搜一搜没事看一看。

 

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▲型よりフレーズを深掘りした例

坐过站(乗り過ごす)は今まで使ったことがないけどこれから使って見たいので深掘りしておきました。はやく使う場面に出くわしたい。

 

口を鍛える中国語のまとめ

一ページ8フレーズなので電車の中など短い時間でも無理なく進めることができ、体系的にまとめられているので中国語が頭の中で効率よくカテゴライズされていく感覚が味わえます。

 

スピーキングはライティングやリスニングと違い、点数化しずらい能力ですが、1ヶ月後に向けて少しずつ成長を実感していきたいです。

ちなみに中級編も手元にあるので、中級編についてもレビューできたらと思います!

 

あと1ヶ月スピーキングがんばるぞ(*^▽^*)

 

第230回TOEICの結果が返って来たんだぜ

5月20日に受験したTOEICの結果が帰ってきました!早いっっっ

 

gokinjo.hatenablog.jp

 

 

結果

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リスニング350のリーディング315で、合計665点。

 

はじめての600点台(*^▽^*) yeah

 

備忘録的に今回のふりかえりと今後の作戦を記します。

 

ふりかえり

やっぱりスタディサプリの関先生の講座で全体の概要と要所要所のコツを押さえられたのが大きかったと思います。今までの500点台の時の感覚は、なんとなくこれだろうと根拠のない自分の知識で解いていましたが(そのためどこが苦手かもよくわかってないレベル)、今回は頭の中にざっくりと仕込んだ英語の原則に従って解いた感じ。ここを押さえたら700越えるんだろうなぁと思うところもできたので、次に生かしたいなと。

 

今後の作戦

2019年3月までにあと2回受験して、800点を取りたい!なんで1回じゃないの?って感じですが、一気に詰めるのではなく寄り道しながらジワジワいきたい個人的なペースを優先で。

語学が趣味の人いるけど私も完全にそうだなぁ。言葉の裏にその国の人の生活があるのをついつい想像しちゃって面白い。きっと隣の中国人も、韓国人も、もっと向こうの英語圏の人たちも、こういうこと喋ってるんだろうなぁってそれぞれの言葉を勉強しながら妄想しちゃう。

で、トイックに話を戻すと、次のテストで750,その次で800がペースメーカーかな。750→800が大変そう。

 

パート2のストック増やして、パート5の原則をもっと自分の中に落とし込んで、パート7で塗り絵しない解き方を身につければいけそう。

リスニングは集中して聴いた問題の数が重要という関先生の言葉。

あとはリーディングパートは出来るだけ通しで解こう。あ、この問題時間かかってる、この問題すぐとけたみたいな体内時計の感覚をつくりたい。

 

6,7月は中国語やり直しますが、8.9あたりでまた英語できるようがんばりやす!

 

最近基礎の中国語を自転車乗るように反射で出てくるようやり直しをしております。ベーシックなのを正しく。っていうのを目標に。

 

今更中国語をやり直している理由についてもまた記事にできたらと^_^!

 

gokinjo.hatenablog.jp

 

 

それでは〜

 

第230回TOEIC受験記(2018/5/20)

中国語と韓国語がひと段落(?)したんだから・・次は英語でしょう!ということで、約2年ぶりにTOEICの受験をしてきました。記憶がホヤホヤなうちに感想を。

 

今までのスコアと受験動機

TOEICを受験するのは今回で4回目くらいでした。

2010年の大学一年生の頃初受験、スコアは450程度。そこから社会人になって2回受験。どちらも550,585という、別に良くも悪くもない微妙なスコア。

そこから中国へと渡り、TOEICのことはスッカリ忘れていました。

 

しかし日本に帰ってきて、やっぱTOEICって日本では武器になるよなーーーと思うことが増えました。(TOEICの受験人口の大半は韓国と日本なんだからそりゃそうよね・・)

 

なんだか、私が新卒で就職活動していた頃(2013年頃)よりも英語力をもとめられている会社が増えているような?

日本だけの市場に危機感を持つ会社が増えているのか今や商社や外資系だけじゃなく、日本発ベンチャーも英語が運用できる人を求めていることを実感しました。

 

物差しとしてはやはりTOEICがあげられ、700〜800のスコア帯を求めるケースが多い。

 

というわけでせめて今のうちに700点には到達しておこうと、まずはTOEICを受けてみることにしました。(今の自分の英語力さえ不明なのだ。)

 

対策期間と使用テキスト

今回の対策期間は約2ヶ月。

通勤時間などでゆるゆる対策をしました。

 

使用テキストは主に以下の二つ

 

これまで文法の知識がグラグラでpart5はテキトーに解いていた私でしたが、スタディサプリの関先生の講義動画がかなり頭の中を整理してくれました。他にも「TOEICはなぜか歯医者の予約が変更されがちなんですよ」とか「やたら排水管が壊れる」とか、TOEICって面白いのねと試験をポジティブなイメージに変えてくれました。あとは先生が講義が終わるたびに微笑んでくれるのも継続のモチベーションになりました。笑 スタディサプリは1ヶ月契約にしたのでもう見れなくなりますが、次回受験するなら講義だけでももう一回見たい、、!講義は神でしたが単語や問題集機能はあまり使わなかったので、継続して使うなら月3,000円程度の料金設定はちょっと高いかな。

 

あとは中国語と韓国語の試験勉強の経験上、A5より大きいと持ち運びが面倒くさく、視界に入る情報も多過ぎてよくわからないので東進のテキストはサイズ感がピッタリでした。細切れで完結する出題形式だったのでちょこちょこ勉強してリハビリするのには最適でした。

 

とは言え試験前に通しで解かなかったのは反省のひとつ。

 

受験してみての感想

part2があいまいな返事ばかりで難しかったのと、part7 15問塗り絵してしまった、、!(´;Д;`)

そしてなんといってもpart1で6問中2問も中国の写真が使われていて一人で盛り上がってしまいました。ティーカップが道端で積み上げて売られている写真だったけど、「6元」って書かれてたもん。見逃さなかった。アツい。

part3で前の問題回答し終わって次の問題の設問読んでたら知らぬ間に次の問題の問題文読み上げられてて3問捨てたのも辛かった(´;Д;`)

これを教訓にpart4では次の問題が読み上げられ始めるタイミングを逃さないよう意識した。

part5はスタディサプリの関先生の言葉が思い出されることが多くて、以前よりも構造的に読めるようになった気がした。文法ざっくりやり直してよかった!

part7 になる頃にはトイレに行きたくて辛かった。試験前に行ってきたのに、、!事前にキャンドゥで買った100円腕時計がいい仕事してくれた。前の席のホスト風なお兄さんも色違いの100円腕時計置いてて勇気をもらった。

part7のダブルパッセージは時間足りなくて捨ててしまったけど、設問1は なぜこのメールを送っているか?とか、このチラシは何のために配っているか?のような、ちらっと本文読めば取れるような問題なので、次回以降はそこは確実に取りに行きたい。

 

今後のこと

結論、以前よりは構造で英語を見れるようになった実感と、試験の物語の当事者になる意識を持てたので600点はあると思う。信じたい、、。どのくらいのスコアか検討つかないけど、2018年中700点目標でゆるゆる続けます。

 

結果出たらまた更新します!

 

新卒で入った会社を1年8カ月で辞めて1年間中国に行ってきた話

自分の過去の経験を記憶が薄れる前にちょっとずつシェアしていきたい記事です。

 

今回のテーマは中国に住んでみたい、中国で働いてみたいという長年の夢が忘れられず新卒で入った会社を辞めてしまった話。

たぶん、私以外にも本当は●●したかったけど周りがみんな就職するから就職した。だとか、就職したものの諦めきれない夢があって、時間だけ経っていくことに焦っている人がいるはず。

なので、そういう思いのある人にむけて 結論、何とかなるから早めに行動したほうがいいと思う!という内容です。

 

私が会社をやめて中国に行った話

私が中国へと旅立ったのは2016年6月。

2014年4月に新卒で入った会社を1年8ヶ月で退職し、その後半年間ビザやお金の準備をしてから出発しました。その後は北京にある日系ベンチャーで約1年間、ECとプロモーションのインターンを経験させてもらいました。

 

この先は、なぜ行きたかったのか?行った後目的は達成できたのか?もっとこうしたらよかったと後悔していることはあるか?をお話しします。

 

なぜ行きたかったのか

割と小さい時から漠然と中国への憧れのようなものがあったのですが、高校時代に北京オリンピックを見て「これからは中国だな。」と確信に変わったのを覚えています。意気揚々と大学に進み第二言語で中国語を取りましたがなぜか韓国語に浮気。(別記事で留学について触れます)以後中国が心の中にはずっとありつつも、あまり触れることなく社会人となってしまいました。

 

そして社会人となり上京した私。オフィス機器の法人営業から社会の扉を開きました。

 

今思うとここが私を中国に再び向わせる大きなきっかけとなりました。

 

結論、営業の仕事が自分に合ってなさ過ぎて毎日が嫌で仕方ありませんでした。人と話すのが苦手なわけではなかったのですが、営業という行為が、自分のためにも人のためにも役立っているとどうしても感じることができなくて、なんだかとても辛かったのです。

 

しかも、中国語なんて一言もつかわない。そもそも中国に関わりもない。このルートをいつまでも進んでいていいのか常に疑問がありました。

 

そして、たまたま自分が営業担当していた業界がIT業界だったことものちに大きな影響になりました。キラキラした綺麗なオフィスに訪問するたびにこんな環境で働ける人がいるんだと衝撃を受けたのを覚えています。地元にいるころや、就職活動してたころには気づくことさえなかった世界。そして、自分もいつか絶対こういう環境で働きたいと思うようになりました。

 

とはいえ、なんの実績もない私が中国語を使いながらIT業界で働くには途方もない時間がかかりそうです。

最短で叶えるためにはどうしたらいいか?をノートに書きだしながらひたすら考えました。

 

出した答えはなんとも短絡的ですが「中国にあるIT企業で一年働いて実績を積んでくる」でした。

 

きっとその選択を評価してくれる会社があるだろうと思ったのです。もちろん評価してくれない会社も多いだろうなとも思いました。新卒で入った会社を2年足らずでやめる中途半端なやつとも言えますので、、。でも、最低でも3年は仕事を続けるべきだとか、インターンなんて仕事のうちに入らないだとか、そういう評価軸をもつ会社はそもそも自分に合わないと思ったので割り切りました。

 

目的は達成できたか?

そして中国に旅立ち、1年後。

本当に中国語を使いながらIT業界で働いている自分がいました。中国に行く前、そこからものすごく遠いところにいたことを考えると、本当に正しい選択をしたと思っています。わがままな理由での退職を許してくれた新卒の会社にも、私の経験を評価してくれた今の会社にもめちゃくちゃ感謝しています。

 

ちなみに転職活動は中国にいるときから開始しました。便利なもので、スカイプがあれば面接までできるのです。帰国してから二次面接、最終面接に臨みました。余談ですが帰国してからお金がなさ過ぎて祖母にお金を借りて東京まで最終面接にいきました。。涙

 

思い返すと、新卒で営業していた頃は、私は能力がない、本当にだめだ、、。って自信喪失していましたが、今は強みを生かせる環境で自信をつけながら働けていると思います。

 

誰にでも強みを生かせる環境は絶対にあるけど、待っているだけではやってこないので、もし今いる環境で強みを生かせていないと感じるのであれば、そのまま沈んで行くよりは早めにその環境を変える努力と勇気が必要だなと改めて思います。

 

しかも、素晴らしいことに仕事以外でも交友関係が自分の望む環境へシフトして行ってるのを実感します!自分が望む環境で還元できるネタを持っているのは大きいです。

 

後悔していることはあるか?

会社をやめてから中国にいくまで準備期間に半年かかったのは本当にNGだったと思います。少なくとも3ヶ月は縮められた。

お金の計算が甘かったのと、インターンの情報探しの仕方が間違ってた。インターンの仲介業者さんとやりとりしながら探してましたが、むちゃくちゃいまいちで。。日本人でもできる簡単な仕事。って感じでした。面接代で数万円も支払った後でしたが、最終的には自分でウォンテッドリーで海外インターンを募集している会社を探し、そこに行くことに決めました。

 

半年の準備期間中は周りのみんなが新卒2年目3年目として働いている中、派遣したりバイトしたり不規則な生活してて、なんだか後ろめたさもあって精神的にちょっときつかったのを思い出します。今の自分だったら周りが働いていようと自分のルールで生きられるだろうけどあのときは自信もなかったしとても繊細だった。。

結局ウォンテッドリーで探すという方法だったり、ヒントをくれたのは自分が相談した周りの人だったので、人にどんどん相談すべきだったなーと思います。なので、もし海外行きを躊躇してたり方法が見つからない方いらっしゃったらぜひ私にコメントください。

 

北京での過ごし方も今思うとやたら未来を心配して不安定な気持ちになってました。天気も毎日曇りだし。笑

不安という感情って注意力とか集中力散漫させますよね。

アメリカのできる人たちってお金を払ってまでマインドコントロールの勉強するみたいですが、本当に精神をどう保つかって大事。

 

今の私が北京いた頃の自分に言いたいのは、この選択が未来につながっていると自分の中むりやり理由づけして確信しろ!ということ。せっかく海外にいながらダラダラした1日を過ごしてしまっても、それを含めてもやっぱり貴重な時間をちゃんと過ごせているんだと感謝しろ!ということ。

 

もっとブログ書けばよかった、もっと中国語話しに外に出ればよかったとかきりないですけど、理想に描いていた環境への切符を手にしたのがいちばんの収穫でした。そう思うと、新卒の時のモヤモヤも必要なものだったのだなと思えます。

 

まとめ

中国に関わらず、海外に行きたい理由があるのならば、それが未来の自分をよくする確信があるのならば、絶対早く行ったほうがいいです。中国の場合ですが、お金はとりあえず30〜50万あれば一年やれます。なくなったら現地で調達すればいいんです。

 

エラそうなことを言いましたが、自分の経験が誰かの後押しになったらめちゃくちゃ嬉しいです。ここまでお付き合い頂きありがとうございました!(*^^*)